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『もしも門が1941年の大日本帝国に開いたら……』
実は原作通りのもあった。
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公国のリィグゥ公が声をかけた。
「アルヌスに先発した帝国軍によると異世界の兵は穴や溝を掘って籠っている様子。此ほどの軍をもってすれば鎧袖一触、戦いにもなりますまい」
「そうですな……(そのような敵、帝国軍なら簡単に打ち破れるだろう……)」
デュランはそう思った。
『なぜモルト皇帝は連合諸王国軍など呼集したのか?』
しかしデュランに答えは出なかった。
「リィグゥ公、戦いに油断は禁物ですぞ」
「ハハ、貴公も歳に似合わず神経が細かい。敵はせいぜい一万、此方は二十一ヵ国二十万を号する我等が合流すれば自ずと勝敗は決しましょうぞ」
リィグゥ公はそう言って頭に兜を装着する。
「それではまた後で」
「それでは」
リィグゥ公はそう言って去って行った。
連合諸王国軍はアルヌスの丘に向かって前進していた。
「報告ッ!! 前衛のアルグナ王国軍、モゥドワン王国軍、続いてリィグゥ公国軍がアルヌスへの前進を開始ッ!!」
「うむ、帝国軍と合流出来たか?」
「それが……」
伝令の兵士が困った表情をした。
「どうした?」
「それが、帝国軍の姿が一兵も見えませんッ!!」
「何ッ!?」
伝令の報告にデュランは驚いた。
「後衛にはいないのかッ!!」
「いえ、後衛にはいません」
後方を見ていた側近がデュランに言う。
「一体どういう事だッ!!」
デュランの叫びに側近達は何も言えなかった。
帝国軍がいないのには前進をした前衛も直ぐに気付いた。
「帝国軍は何処だッ!! 後衛にもおらんのかッ!!」
「は、伝令を飛ばしていますが帝国軍を見つけたような報告はまだ……」
リィグゥ公の叫びに側近は弱々しく答える。
「まさか既に敗退――」
その時、何かの音が聞こえてきた。そしていきなり爆発したのである。
「陛下ッ!! 敵の魔法攻撃ですぞッ!!」
「こんな魔法は見たことないわッ!! 敵の姿も見えておらんぞッ!!」
リィグゥ公が叫ぶ。
「全隊亀甲隊形ッ!! 亀甲隊形ッ!!」
リィグゥ公国軍は楯を上にかざす。
しかし再び爆発が起きた。
「うわァッ!!」
リィグゥ公は爆発の衝撃で吹き飛ばされた。
「うぅ……」
リィグゥ公は傷だらけになりながらも立ち上がる。
リィグゥ公が見たのは兵士達が次々と吹き飛ばされていく光景だった。
「……これは戦ではないッ!! こんなものが……こんなものが戦であってたまるかッ!!」
そしてリィグゥ公も爆発に巻き込まれたのであった。
「な、何事だッ!? アルヌスが噴火したのかッ!?」
それを
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