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『もしも門が1941年の大日本帝国に開いたら……』
実は原作通りのもあった。
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が開かれて奴等がやって来たわけだ。
「取りあえずは原作が始まったという事やな」
俺はそう呟いて、再び遺体収容に向かったのであった。
数日後、北条総理が国会で答弁をした。
「当然の事であるがその土地は地図に載ってはいない。「門」の向こう側はどうなっているのか? その一切が謎に包まれている。だがそこに我が国のこれまで未確認だった土地と住人がいるとすれば――そう、ならば強弁と呼ばれるのを覚悟すれば特別地域は日本国内と考えていいだろう」
北条総理は国会でそう言う。
「今回の事件では多くの犯人を『逮捕』した。逮捕と言わなければならないのは我が国に捕虜に関する有事法令が無いからである。現在の法令に従えば彼等は刑法を犯した犯罪者――いやテロリストだッ!!」
北条総理はテロリストを強調する。
「よって「門」を破壊しても何も解決しない。また「門」が現れるかもしれないからだ。そのためにも向こう側に存在する勢力を交渉のテーブルに力ずくでも着かせなければならない。相手を知るためにも我々は「門」の向こうへ踏みいる必要がある。危険、そして交戦の可能性があろうともだッ!!」
北条総理の演説に野党は何も言わない。
「従って、日本国政府は特別地域の調査と銀座事件首謀者の逮捕、補償獲得の強制執行のために自衛隊の派遣を決定したッ!!」
北条総理は力強くそう言ったのである。
そして派遣される部隊は約三個師団で、幹部、三曹以上を中心に編成される事になる。
これに対してアメリカ及びEUは協力を惜しまないと表明。
ロシアや中国、韓国等は門は国際的な管理下にと表明した。
派遣部隊はゲートに入ったのであった。
「空気が美味いなぁ……」
俺は防御陣地を作りながら言う。
「三尉、奴等は来ますかね?」
水野三曹が持って来た布袋に土を入れている。
「来るだろうな、奴等は必死に取り返そうとするはずだ。このゲートをな」
俺はそう言って布袋に土を入れる。
「そうですね」
「ま、今は陣地の構築をしようやないか」
「はい。本当は施設科じゃないんですけどね」
「文句を言うな」
俺はそう言って土嚢を積み上げていく。
「日が暮れるまでに後三つも作らないとあかんからな」
「分かっていますよ」
水野三曹はそう言って黙々と作業をするのであった。
――帝国皇城――
「あえて言上致しますが、大失態でありましたな」
一人の男が皇帝の椅子に座るモルト・ソル・アウグスタスに言う。
「帝国総戦力六割の喪失ッ!! この未曾有の大損害をどう補うのか?」
古代ローマ人が着ていたような服
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