七話
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伏し事切れる
それを確認し、デルボネからの死亡確認を聞き届け、リンテンスはグレンダンの方へと視線を向ける
「さて、あちらはちゃんと喜劇となっているのか?」
「……なんてこと」
暖かい日差しが降り注ぎ、柔らかな微風が髪を揺らす麗らかな絶好の昼寝日より
そんな空中庭園のベンチで寝ていたアルシェイラは目を覚まし、呆然として口を開く
「なんてことなの」
再び同じ言葉を繰り返す
目が覚めた後の倦怠感はなく、体は未だ寝不足であることを訴えている
今日のためにしたくもない職務で徹夜を続けて体を疲れさせ、この絶好の場所で昼寝をしていたというのに目を覚ましてしまったことに嘆き言う
「ほんとに勘弁してほしいわ。天剣の中でも一番の殺剄の使い手でしょう? もう少ししっかりしてよカナリス! それとも、あなたのせいではないなのかしら? 貴女には殺気なんてないものね だとしたらこれは誰のせい? サヴァリス? カルヴァーン? ミンス? ちょっと全員ここに来なさい!」
庭園の入り口で震えていたカナリスが慌ててその前に立ち、続いてサヴァリスとカルヴァーン、最後にミンスが現れる
「陛下……」
「言い訳なんか聞きたくない。なにこの無様っぷり? 暗殺に来たんでしょ? もっと気骨を見せなさいよ」
カルヴァーンの釈明の言葉を遮り言うその言いように、全員身動きできない
「異議申し立てを力で通そうとするのは凄くいいわ。でも成功のせの字にも届かないのは悲しすぎるわよ。特に私が。スッゴい楽しみにしてしたくもない徹夜してお肌の事とか気にして上で寝たのよ。わかる? そこまでの苦労を台無しにしたのよ。ああもう気分最悪よ! ミンス! 責任取って何か芸でもしなさい。笑わせられなかったら罰ゲームね」
睡眠不足で不機嫌なまま浴びせられた罵詈雑言にミンスが耐えられなくなり叫ぶ
「あなたが、あなたがわたしを試合に出させないから、天剣を与えないからこんなことになったんだ! 何故あんな子供に与えようとしてわたしに与えない! それもロンスマイアと結託してだ! ……アルモニス戴冠家の陰謀としか思えない」
「はぁ、陰謀? 馬鹿なんじゃないの? 公式戦にも戦場にも出てないやつが我儘言ってんじゃないわよ。ティグ爺だってちゃんと段階踏んでんのに、三王家だから特別だとでも思ってたの? それにティグ爺が関わってんのは面白半分よ? なんであんたのためにそんなことしなきゃいけないのよ。調子のり過ぎ」
「くっ……」
「はい終了、次。カルヴァーンからいってみよう」
「最近の陛下の天剣授受者に対する審査基準を…… 」
「それだけの実力があって、法の規定に則った相手に与えないほう
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