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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick-01_し、しのっぷ?
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かるのだ。

体に負担がかかるために、時々しかアクセスは許されなかったが、それでも進化し続けるA・Tの最先端の技を識ることができて嬉しかった。




日常生活では、僕はA・Tチームのサポーターとしてみんなを補助した。
残念ながら信長君が作ったチームじゃないけれど、信長君も同じチームで一緒に嬉しそうに一員になった。

しかも入ったチームはA・T界で最も注目されているチームだった。
直接A・Tの技を見ることもすごかったし、なんて言っても『王』と呼ばれる称号を持った人が3人もいたのだ。

本当に最高だ。
僕はあんな実験の生活からここまでこれたことが本当に嬉しい。



**************************************



中学に入っての数年後に僕は、いや、“彼”は死んだ。

死因は腹を蹴り抜かれて大怪我したことによるショック死。

蹴り“抜かれた”と言うのは比喩ではなく、本当に足がお腹を貫通していた。

とある空母で、脳基接続の力でみんなをサポートしていた時に殺された。

その命が尽きる最後の時、近くで『SkyLink』の扉が開かれるのを感じた。

“僕”は全力で扉の向こうを全て感じたのだろう。
たった一人の人間では知ることができないナニカがそこにはあった。






この映像を見ると、いつも感じるのが空への欲望。

A・T上級者(トップライダー)と同じ感覚を持っていながら、それを実行する体がない。そのもどかしさが溢れる。


これが彼の、“俺”の前世の記憶だ。

まあ、『SkyLink』にアクセスしてたから、炎の道も風の道も走れるわけだ。
知識だけで言ったら全ての道を俺は識っている。

練習しないと走れないけどね。今のところは全部の道を走れるわけじゃないし。



こんな感じで俺の前世の話を終わらせてもらう。





つづく


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