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遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン23 吸血美女と5000年の負の歴史
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ヴァンパイアジェネシス、特殊召喚!」

 紫色の体をした、ヴァンパイアの王様。クロノス先生の古代の機械巨人と同じ攻撃力を持つ大型モンスターだけど………もうそれも、怖くない。ヴァンパイアだか何だか知らないけど、今の僕には5000年近い歴史がある地縛神が味方に付いてくれてるんだ。いったい何を怖がることがあろうか、いや、あるはずがない。

『反語表現だな。人間のことは封印されながら暇つぶしに観察していたがあの時にこの島国で一般的だった言葉が過去のものとは、つくづく移り変わりの速い種族だ』

 ヴァンパイアジェネシス
効果モンスター
星8/闇属性/アンデット族/攻3000/守2100
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に存在する「ヴァンパイア・ロード」1体を
ゲームから除外した場合のみ特殊召喚する事ができる。
1ターンに1度、手札からアンデット族モンスター1体を墓地に捨てる事で、
捨てたアンデット族モンスターよりレベルの低い
アンデット族モンスター1体を自分の墓地から選択して特殊召喚する。

「私のモンスターたちを攻撃表示に変更するわ。さあ攻撃しなさい、ヴァンパイアジェネシス!ヘルビシャス・ブラッド!!」

 その言葉に従い、ヴァンパイアジェネシスの体が攻撃のために紫色の霧になる。だが、その体がチャクチャルアを覆い尽くすことはなかった。何もできずに元の体に戻ったヴァンパイアジェネシスを見て、カミューラが金切声をあげる。

「なぜ!どうして攻撃しないの、ヴァンパイアジェネシス!」
「地縛神 Chacu Challhua、第6の効果発動!このカードが守備表示でいる限り、相手はバトルフェイズを行うことができない!」

 まあ、実のところを言うと第3の効果のおかげでどっちみち攻撃はされないんだけど。わざわざ言うことでもないから黙っておこうっと。

「そ、それでも私の場で一番攻撃力の低いモンスターはフィッシュボーグ−アーチャーの300、このカードが破壊されてもまだ私のライフは残るわよ。カードを1枚伏せてターンエンド!(さあ、早く攻撃してきなさい?今伏せたカードは攻撃反応の罠、援護射撃。どのモンスターを攻撃して来ようと、ヴァンパイアジェネシスの攻撃力3000を加算すれば私の勝ちね)」

 援護射撃
通常罠
相手モンスターが自分フィールド上モンスターを攻撃する場合、
ダメージステップ時に発動する事ができる。
攻撃を受けた自分モンスターの攻撃力は、
自分フィールド上に表側表示で存在する他のモンスター1体の攻撃力分アップする。

 あの、ほんの一瞬だけ見えた勝ち誇ったような表情………張ってるな、罠を。だけど、怖くなんてないね。何度だって繰り返すけど、こっちにはざっくり5000年の歴史があるんだ。たかだが
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