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ドン=ジョヴァンニ
第二幕その三
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色を作って言うのだった。
「エルヴィーラよ」
「酷い人」
 だがここでエルヴィーラはこうそのジョヴァンニだと思っているレポレロに対して言うのだった。
「私がどれだけ多くの涙を流し多くの溜息をついたのか知らないの?」
「私がか」
「そうよ、貴方がよ」
「気の毒に」 
 こう言ってエルヴィーラに歩み寄るレポレロだった。何とかジョヴァンニを演じている。
「だがもう」
「私をもう離さないのね」
「勿論だ」
 ここでエルヴィーラを抱き締めるのだった。エルヴィーラは体格も背丈もジョヴァンニとは違うことにまだ気付いてはいなかった。

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