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鋼殻のレギオス IFの物語
六話
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も孫の初陣の後見人に今日なってほしいと頼まれる
  ↓
 訳が分からず、萎縮しているうちに話が終わり、気が付いたらドナドナ
  ↓
 今ここ

 余計訳が分からなくなった

(え、あれ、僕なんかしたっけ? ノイエラン卿の孫ってことは、王家の一員だよね?)

 ならば非常にまずい。もしも力を隠していることがばれたりなんかしたら不味い。が、後見人として万が一が会ったらもっと不味い

(もしもクラリーベル様がミスをしたら、力を隠している場合じゃない。錬金鋼さえ見られなければなんとかなるんだ。気付かれないうちに一瞬で青石錬金鋼に変えればなんとか……)

 見ている限り、非常に良く動いている。同年代と比べてもずっと抜きん出ているだろう。ミスさえなければいいのだ
 どうか何事もありませんように。そう心中で祈りながらひたすらに見守る
 だが、最近不幸に愛されているレイフォンの願いが届くわけがない

 剄の流れが見えるレイフォンは気付いてしまった。戦っているクラリーベルの体を巡る剄にまるで、意味無く力んでいるかのように無駄があることに。力の配分を間違っているかのような流れを
 そして視界の中、汚染獣に向かって行ったクラリーベルは止めを差すつもりなのか、手に持つ剣に剄を込め地を蹴ろうとし????そのままその場に倒れた
 原因は一目瞭然。力の配分を間違えたこと
 そしてこのままでは、動けない彼女が間近に迫った汚染獣に潰されるのは自明のこと
 心の中で泣き音を言ったのは一瞬。そして、それを理解した瞬間には既に意識は切りかえられ、レイフォンの姿はその場には無かった



 両手に持った愛剣によって、相対する汚染獣を切り裂く
 剣の届く部分しか切り裂けないそれは、今までに残したものの一つとなり相手の動きを遅くする
 今現在クラリーベルが相手している汚染獣は、今回襲ってきた内の一体である雄性体一期
 既に幾つもの傷を負い、最初から見ると随分と機動性が落ちているそれを見て、次で決めると今まで以上に剣に剄を込める

(これで、終わりで????!)

 地を蹴ろうとした瞬間、力が入らずにその場に倒れ伏す
 今現在まで意外に長期戦となっており、後ろで見ているレイフォンを意識してやや力んでいたためか、スタミナ配分を間違えたのが此処になってきたのだ
 それを理解し、思い通りに動かず倒れている自分の体を動かそうとするも、力が入らず足掻くことしか出来ない
 顔をあげればこちらに向かって迫りくる汚染獣。健常ならたやすいそれも、今の状態では避けることさえ出来ない。最低でも腕の一本程度は覚悟しなけらばならないだろう
 
 間近に迫りくる汚染獣を意識してか、視界がやや緩慢になり世界がスローモーションに感じられる
 自分のふがいなさが
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