第五十三話
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か、全く想像がつきはしない。
「……おめでとうショウキくん、君の勝利だ……」
ヒースクリフがその両手両足から真紅に彩られたポリゴン片となっていき、この世界のラスボスには相応しくなく、いとも簡単にこの世界から去っていく。
その身体に刺さっていた日本刀《銀ノ月》も、ヒースクリフがポリゴン片となった為に地面へと落ち、その役目を終えたかのように消えていった。
「さよなら……アリシャ、ヘルマン、クラウド、リディア、コーバッツ……」
ギルド《COLRS》の皆を始めとする、もうこの世にはいない者たちに別れを告げ。
「終わったぞ……キリト、アスナ、クライン、エギル……」
第七十五層のボス部屋で、俺がヒースクリフとの一騎打ちに行くときに引き止めてくれた友人たちに報告し。
「……またな、リズ」
待ってくれているだろう好きな彼女へとメッセージを渡し。
俺は休息を欲している身体全体に従って横になり、そのまま心地良い眠気に誘われていく。
『――ゲームは クリアされました プレイヤーの皆様は――』
アインクラッドの方の音声が聞こえてきて、クリアしたのだと再認識した俺は、今度目覚めた時は現実であると願いながら、心地良い眠気と共に意識を手放していった……
――絶対また会おうね、ショウキ――! ……愛してる!
……最後にそんな言葉を、聞いたような気がしながら。
SAO―銀ノ月―
アインクラッド編 完
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