第一幕その十七
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マゼットが提案するのはこのことだった。
「来る前に隠れるんだよ」
「隠れるの」
「隠れる場所は一杯あるし」
「確かに」
見ればその通りだった。庭には茂みや木が多くある。その陰に隠れればそれで済むことだった。
「何処にでもね」
「けれどマゼット」
ツェルリーナはマゼットを心配する顔になっていた。
「貴方があの人に見つかったら」
「大丈夫だよ」
しかしマゼットは平気な顔であった。
「皆もいるし」
「だから大丈夫なのね」
「うん。けれどツェルリーナ」
彼女には真面目な顔を向けて告げる。
「君はここにいるんだ」
「私はここに?」
「皆は隠れて」
他の村人達にはこう告げる。
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