暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニットストラトス サタンと契約した憤怒の一夏
観戦中の出来事
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
俺が相棒であるIS『サタン』に出会って二年になる。そして、千冬姉のもとを去って二年がたったある日。俺は仕事の時に着るフード付きコートで顔を隠しながら、IS学園の第二アリーナの屋根の上に立っている。

(一夏。なぜ…こんな場所に何か有るのか?織斑十秋に何か用でもあるのか?)

「別に。ただ、お前が白式のコアから読みとった情報によると、アイツの初の公式戦らしいしな。兄だった者として見ておきたいのさ」

そう、サタンは全てのコアから情報を読みとる事が出来る唯一のISであり、ISコアの核である。もしサタンが破壊されたら世界中のコアはガラクタになってしまう。束さんがサタンを壊さなかったのは、それが理由らしい。(サタン説)

(それにしても、あの甲龍のパイロット、少し苦戦しているな。アレでは、織斑十秋の思うつぼだ!)

「鈴は昔からよく考え無いで行動するからな、よく十秋にそれが原因でゲームで負けていたからな」

(あの凰鈴音と言う娘のことを知っているのか?)

「昔よく遊んでいたんだ。アイツともう一人の女子は俺をブリュンヒルデと天才の出来損ないの家族では無く1人の人間として見てくれていた。…基本、口は悪いけど良いヤツだよ」

(鈴も蘭をよく俺と一緒に居てくれた大切な奴らだった。弾や数馬も一緒にバカな事をやったな。)

もう戻れない昔の事を思い出していると、殺気を隠しながら後ろに近づいて来る奴がいた。後ろに蹴りをいれると空のような青髪の女がISの右腕と武装のランスを瞬時に召喚して俺の蹴りを防いだ。

「あら、ずいぶんと物騒な挨拶ね。お姉さん、そうゆうせっかちな男の子を好きよ」

女はランスで蹴りを防ぎながら、ふざけたことを言っている。

(一夏、その女は更識楯無。ロシア代表で、ミステリアス・レイディのパイロットだ)

サタンが奴のISから情報を引き出してくれた。俺はロシア代表より『更識』という苗字に驚いた。

「まさか、更識家の当主がこんなところにいる何て、思いもしなかったな!」

「更識家のことを知ってるみたいね」

「ああ、日本政府のお抱えの暗部の一族で日本に邪魔な奴ら始末する家だろ?半年前に殺した悪徳政治家の野崎だっけ?アイツの家にあった資料で見たよ」

「あなたが、野崎議員を!?」

俺が殺した野崎の名前が出た瞬間更識の顔色が変わった。まあ、無理も無いか。野崎は家ごと青い炎で燃やして、死体すら出なかったってニュースに出てたしな。

「俺はこの世にいるクズ共を燃やして殺すのが仕事でね、あの時の野崎の命声は傑作だったよ!」

俺は半年前の事を言いながら、ランスを力強く蹴って後ろに下がった。

「あなたが殺人鬼ってことは分かったわ。けど、この学園に手を出すなら、私があなたを殺すわ!」

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ