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第三十八話 猛将との対決
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ェスチャーで答えた。
「護衛のいない貴様等が大使だと言うのか?」
「そうだ!」
ユージーンの言葉にキリトが答えるとシュウが続ける。
「俺達はシルフとケットシーとの貿易交渉のためにここに赴いたがそれを邪魔すると言う事はシルフ・ケットシー・スプリガン・インプ、この4種族同盟との戦争になるぞ!!」
「たった一人ずつで大した装備も持っていないお前等を信じる訳にはいかないな」
そう言うと背中に収めていた剣を引き抜いた。それを見たシュウはフゥと溜め息を付いた。
「和解よりも血を望むか・・・良いだろう。キリト、こいつの相手は俺にやらせてくれ」
「二人で掛かってきても良いんだぞ?」
ユージーンの言葉にシュウは首を横に振り、それを否定する。
「それは俺の流儀に反する。正々堂々と一対一で戦う事が俺の流儀だ」
シュウの態度にキリトはポリポリと頭を掻きながら答える。
「こうなったら聞かないからな、シュウは。分かったよ、今回はシュウに譲ってやるよ。でも負けるなよ?」
「悪ぃな、キリト」
そう言うとキリトはリーファ達の元に戻って行った。
「その心意気に免じて俺の攻撃を30秒避けきったらお前等を大使として認めてやる」
その光景を見ていたサクヤが静かに告げる。
「不味い・・・あの剣は魔剣【グラム】だ。両手剣スキルが950ないと装備出来ないと聞く」
「きゅ、950!?」
サクヤの言葉にリーファが驚愕の声を上げる。それ程の数値をもっていると言う事はいくらシュウでも手を焼く相手になる事に変わりは無い事だった。
しかしシュウはそれを聞くと少し笑みを浮べた。強い奴と戦える喜びはSAOでもALOでも変わりは無かったみたいだった。その強さにシュウは・・・
「自分の腕によっぽどの自信があるって事か・・・相手にとって不足はねぇ。なら俺も久々に『本気』で戦うとするか」
シュウは左腰に帯刀していた【ムラマサ】をアイテム欄に戻すと【閻魔刀】を取り出し、左手に持った。
「ほう。その武器・・・インプのみが装備出来、尚且つ片手剣スキルが1000以上ないと装備出来ないと聞く魔刀【閻魔刀】か?」
「Exactly(その通りだ)。これでお互いに全力で戦えるって訳だ・・・んじゃ始めるか!!Let's rock(遊ぼうぜ)!!」
シュウは閻魔刀を左手に持ち、居合いの構えをすると神速の勢いで抜刀術による強力な一撃をユージーンにぶつけようとしたが、彼はそれを身体に当たる寸前で受け止めた。
「やるな・・・初見で俺の疾走居合いを見切ったのはキリトとお前が初めてだ」
「伊達に将軍を名乗っている訳ではない。今度は俺の番だ!!」
ユージーンもシュウには劣るもののかなりのスピードで近
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