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【完結】剣製の魔法少女戦記
第五章 StrikerS編
第百二十一話  『お茶会と最初のアラート』
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ぐに思い浮かぶのは、もう慣れたからだろう。
アルトリアさんは騎士道精神とプライドが高いから素直ではないのである。
それから二人が部屋にやってくるなりケーキをご馳走すると、思ったとおり。
アルトリアさんは想像通りの反応をしているのである。
それで私は思わず「クスッ」と笑ってしまった。

「…? む、どうしたのですか、カリム。私の顔を見ながら笑うのはよしてください」
「それは無理な相談であろう。アルトリアよ。
まずは鏡で自分の顔を見つめ直してみることだな。
ほっぺたにクリームがついておるぞ…?」
「ッ…! 恥ずかしいところをお見せしました」
「むぅ…仕方がないな。ほれ、顔を貸してみよ?」

それでネロさんがアルトリアさんの顔をハンカチで拭いてあげている。
その光景は、二人の容姿が似ていることもあり姉妹のやりとりのような光景に映ってしまう。
シホとはやても和む光景で思わず笑みを零して二人を見ているから私のこの想いは間違いではないだろう。

「す、すみません。ネロ…」
「よい。姉妹同盟では余が姉の立ち位置なのだからこれくらいの事は雑作もないからな」

えっへん!と胸を張るネロさん。
背は小さいから背伸びしている子供のように見えて微笑ましい。

「………カリムよ。なにか失礼なことを考えはしなかったか?
特に余のコンプレックスである背のことに関して」
「い、いえ…そんな事はないわよ? ネロさん」
「そうか…? まぁ、別に構わないがな」

よかった…。やっぱり勘が鋭いからヒヤヒヤものである。
そんな感じでお茶会はつつがなく行われていったがそこで緊急のアラートが鳴り響く。
それですぐにシャッハに通信を入れて、

「シャッハ、どうしたの…?」
『はい。ガジェットの大群が出現したそうです。狙いはやはりレリックだと思われます』
「わかったわ!…というわけよ。はやて、シホ。お願いね?」
「任せとき!」
「任せて、カリム!」

それで慌ただしくなる室内。
はやてを送り届けるようにシャッハに準備をさせる。
シホ達も裏手から飛べるように手配をする。
…これが機動六課初の任務なのね!
打つ手はもう出来る限りは打ってあるから、後は任務に失敗しないことを祈るだけだわ。




◆◇―――――――――◇◆



…時間は少し遡り、



Side ラン・ブルックランズ


「これが…」
「あたし達の新デバイス、ですか…」

スバルさんとティアさんが驚いている。
でも、私とレン、エリオとキャロは特に驚きはないかな。
待機状態はとくに変わりはなさそうだから。

「そうでーす。設計主任あたし!
協力、なのはさん、フェイトさん、シホさん、レイジングハートさん、リイン曹長」

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