五話
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、理屈がわかっているわけではないので、何度も反復してコツを掴むしかないだろう
それよりも、自分が使えるだろうことがうれしい。これさえ上手く出来るようになれば、サヴァリスから逃げられる確率が格段に上がること請け合いである。逆に喜ばれて相手の殺る気を上げるだろうことには気づかないままレイフォンは技をやめる
後は咆剄殺だが、流石にここでやるわけにはいかないので、道場に戻ってからとなるため、やることを終えてレイフォンは立ちあがり、孤児院に戻る為に歩き始めながら、最後の一つに思いをはせる
それは鋼糸
遠目に見ただけでも、その扱いには異常とも言っていい練度を誇ることが分かったが、出来るならば扱えるようになりたい
攻撃の他にも、恐らくだが、使い方によっては移動や捕縛などの補助にも使えるはずであり、そうすれば戦闘の幅が格段に広がる
(少しづつ、頑張ってみようかな。一応、青色錬金鋼もあるし)
そう思いつつ、レイフォンは考え事をしながら帰って行った
だから気づかなかった。一部始終を映していた念威端子と、それを見ていた物の事を
それが、サヴァリスに続く第二の相手を呼ぶことになるのだが、レイフォンはそのことを知らない
「どう思う、ティグ爺?」
「ほう、凄まじいのう。あれらを一目見ただけで再現するとは。もしや彼が、最近サヴァリスが熱心な少年かの?」
「そうなのよねー」
ここは王宮の中の一室。女王であるアルシェイラと三王家の一人にして天剣の一人、ティグリス・ノイエラン・ロンスマイアの二人が念威端子による映像を見ていた
「となると、あの時の決定戦での少年か。確かに違和感があったが、聞いた話では、天剣に成れるだけの剄量を持つとか。この特技を含めても、十分な力を持っておる」
「そうなのよねー。でも、本人は力を公の場じゃ隠してるし。そんな奴を天剣にするわけにもいかないし。いっその事、サヴァリスを倒してくれでもすれば楽なのよねー」
「やる気がなければいいのではなかったのか?」
「いやでも、やっぱ後一つじゃない? 出来るなら十二本埋めたいのよ。何か無いかなー、こう、何か、外堀を埋めていくような感じでさ」
「ならば一つ、いいものがあるぞ」
「え、何々?」
ティグリスの言葉に、寝そべっていたアルシェイラが体を起こし、瞳を輝かせながら椅子に腰かけるティグリスの方を向く
「わしの孫のクラリーベルがそろそろ初陣に出る頃でのう。誰か後見人はいないかと探しておったのじゃよ。三王家の娘の後見人ともなれば、有る程度の箔付けにはなろう」
「分かったわ。じゃ、お願いね」
「うむ、見た限りなかなかの好青年じゃ。同年代ということもある。孫の為に頑張るとするかの」
「ふふふふふふ。面白いものが見
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