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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
番外編
番外編4:隊舎防衛戦
第2話
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張ったんだね。交替部隊かな?」

シンクレアはそう言うと,辺りを見回した。
周囲にはガジェットの破壊されたガジェットの残骸が転がっている。

「一度はここまでガジェットが来たんだね。交替部隊は撤退したのか・・・」

「そうみたいっす。玄関から侵入した編隊もたぶんここを通るでしょうし,
 早く行きましょう」

ヴァイスの言葉にシンクレアは大きく頷く。

「そうだね。こんなところにいたらいつガジェットに囲まれてもおかしくない。
 さっさと交替部隊と合流しようか」

シンクレアがそう言うと2人は,緊急時の退避ルートに沿って,
慎重に歩いて行く。

「ところで,陸曹はなんで戦闘なんかしてたの?しかも共用デバイスなんか
 持ってさ。まあ,俺はそのおかげで助かった訳だけど・・・」

しんと静まりかえった通路を歩きながら,シンクレアは少し前と同じことを
ヴァイスに尋ねる。
ヴァイスはぽりぽりと頭をかくと,意を決したように口を開いた。

「実は俺,前は狙撃系の魔導師だったんすよ。
 いろいろあって今は,ヘリのパイロットしてますけどね。
 で,格納庫が最初の攻撃でやられちゃったんで,
 整備士のみんなを安全に逃がすために,そこら辺にあったデバイスを
 ひっつかんで格納庫を出てきたんですよ。
 で,今に至るって感じっすね」

ヴァイスが話を終えると,シンクレアは足早に歩きながら考え込む。

(そう言えば,前にゲオルグさんから渡された資料にそんなことも
 書いてあったな・・・。
 確か任務中の事故で妹さんを撃っちゃったせいでスナイパーとしては,
 引退したんだっけ・・・)

シンクレアはそこまで思い出すと,ヴァイスの顔に目を遣る。

「陸曹はずいぶん優秀なスナイパーだったらしいね。
 ま,ヘリパイとしても十分優秀だけど」

シンクレアがそう言うと,ヴァイスは首を振った。

「そんなことないっすよ。でも,ありがとうございます。
 あと,俺のことはヴァイスでいいっすよ」

ヴァイスはそう言うと,周囲に目を配りながらシンクレアの隣を進んでいく。
しばらく,無言で通路を歩いていると,ヴァイスがシンクレアの方を見た。

「ところで,シンクレアさんって魔導師だったんすか?
 俺はてっきりそうじゃないと思ってたんですけど・・・」

ヴァイスの言葉にシンクレアは何と答えるべきか少し考える。

「えーっと・・・うん。シンクレア・ツァイス3等陸尉は魔導師じゃないよ」

シンクレアがそう言うと,ヴァイスは首を傾げる。

「え?でも,それは・・・」

ヴァイスがインビンシブルを指さしながら尋ねる。

「ん?ああ,これは俺のデバイスだよ」

シンクレアはそう言いながら,イン
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