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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
番外編
番外編3:地上本部攻防戦
第5話
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に尋ねる。

「確かに地上本部に対しては大規模な襲撃があって,それなりに被害も出た。
 でも,主力はガジェットで敵の主戦力と思われる戦闘機人は現時点で
 確認されているのはたったの1人でしょ。
 それに対して,アインヘリヤルにはどうも複数の戦闘機人を割いてるみたい
 だから,ひょっとして,スカリエッティが本当に落としたかったのは
 地上本部じゃなくて他の何かだったんじゃないかな?って思ったんだよ」
 
「そうやねん。そもそも,地上と空の戦闘終結かてガジェットが
 一斉に撤退したせいやろ?何か不自然さを感じるんよね・・・」
 
フェイトとはやてが口ぐちにそう言うと,なのはは腕組みをして考える。

「じゃあ,地上本部の襲撃は囮なの?」

なのはがそう言うと,フェイトとはやては小さくうなずく。

「そうかもしれないね,ってこと」

そのとき,機動6課の集結点に聞きなれた声が響いた。

「なのはさーん!」

声のする方を見ると,地下の戦闘機人の迎撃に向かったスターズの2人と
ギンガがこちらに向かって走っていた。
3人はそのままはやての前に整列すると,一斉に敬礼する。

「八神部隊長。地下に出現した戦闘機人1体およびガジェット数機と交戦し,
 ガジェットについては全機破壊しましたが,戦闘機人は取り逃がしました」

ティアナがそう報告すると,はやては返礼しながら笑顔を向ける。

「御苦労さんでした。3人とも無事に戻ってくれてよかったよ。
 戦闘機人の件については気にせんでええよ。
 今日は地上本部を守れただけで満点や」

「はい。ありがとうございます。ところで地上ではずいぶんと激しい戦闘に
 なったみたいですね・・・」
 
ティアナはそう言って周囲を見渡す。その光景は3人が地下に降りる前とは
一変し,地面には砲撃による穴が至るところにあき,大量のガジェットの残骸が
散乱しているという惨状であった。

「まあ,規模だけはこれまでで最大やったんちゃう?」

はやては顔を曇らせると,吐き捨てるように言う。

「・・・何かあったんですか?」

何かを感じ取ったのか,ギンガがはやてに尋ねる。

「もしかすると,地上本部への襲撃は囮の可能性があるんだよ・・・」

そこにフェイトがそう言って割って入り,アインヘリヤルが全基襲撃された
ことなどを3人に話した。

「そういえば・・・交戦した戦闘機人がおかしなことを言ってました」

フェイトの話を聞き終えたティアナは,空を見上げながらそう言った。

「何て言ってたのかな?」

「役目は果たしたから十分だ,って・・・」

フェイトの問いにティアナがそう答えると,はやてとフェイトは
難しい顔をして少し俯いた。

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