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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
番外編
番外編3:地上本部攻防戦
第1話
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かな・・・。なのはは?」
 
「私の方はそれなりに地上本部も監視網は整ってるからね,警備の死角とか
 そういうところを見つけてはサーチャーを置いてきたよ」

なのはとフェイトがお互いの状況を報告しあっていると,はやてがやってきた。

「なのはちゃんもフェイトちゃんもお疲れさんやね。どないやった?」

はやてに尋ねられた2人が先ほど2人で報告しあったのと同じ内容を
はやてに話すと,はやては小さくため息をついた。

「地下はやっぱりなんも対策なしか・・・。なのはちゃんの話を聞いてる
 限りでは地上の警備もお粗末みたいやし・・・。
 ごめんな・・・要らん苦労させてしもうて」
 
はやてが肩を落としてそう言うと,なのはとフェイトは首を振った。

「別にはやてが悪いわけじゃないよ。それに要らない苦労だとは思ってないし。
 昨夜の苦労はきっと報われるんじゃないかな」
 
「そうだよ,はやてちゃん!それにはやてちゃんだって,中でいろいろ
 見え回ってたんでしょ?」
 
「ま,そうやけどね。中は中で問題だらけやったよ・・・。何より問題なんは,
 会場内にデバイスを持った魔導師が一人もおらへんことやね」
 
はやての言葉になのはは目を見開いた。

「一人も!?それでどうやって警備するつもりなの!?」

「なのはちゃんの言うとおりやねんけどな・・・。地上えらいさんらの
 考えることはようわからへんわ・・・」
 
はやては肩をすくめてそう言うと,何かを思い出したかのように手を打った。

「そういえば,さっきこんなんもろたんやけど,2人とも要る?」

はやてはそう言って,昨今ミッドで盛んに宣伝されている栄養ドリンクの
ボトルを3本取り出した。

「うぅ・・・。私たち,まだ二十歳にもなってない女の子なのに・・・」

「ん?じゃあなのはちゃんは要らんねんな?」

はやてはなのはの言葉に対して,悪戯っぽい表情を浮かべながらそう返した。

「い、要るよ!」

なのははそう言うと,はやてからひったくるようにボトルを1本掴むと
キャップを開けて,一気に飲み干した。

「うん!だいぶ元気になったよ!」

「それはよかったけど,さっきのなのはちゃんの姿をゲオルグくんに
 見せたりたいわ・・・」
 
「だ,ダメだよ!はやてちゃん!」

そんな風になのはとはやてがじゃれている横で,フェイトは我関せずと言った
表情で,どこからとりだしたのかボトルにストローを差し,栄養ドリンクを
吸っていた。

「こんなふうに今日が終わればいいのに・・・」

フェイトは栄養ドリンクを飲み終わると,相変わらずじゃれているなのはと
はやての方を見ながらつぶやいた。


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