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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
番外編
番外編3:地上本部攻防戦
第1話
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たのち,折れたのは
警備司令の方だった。
警備司令は小さくため息をつくと,先ほどの女性士官に計画書を渡すように
言うと,奥へと歩いて行ってしまった。

女性士官ははやてに計画書を手渡すと,済まなそうな顔ではやてを見た。

「申し訳ありません。司令も普段はあんなことを言う方ではないのですが」

「いえ。これだけ大きな警備の全責任を負われてるんですから,
 普段よりも気が荒くなるんは当然やと思いますんで。
 では,ありがとうございました」

はやてがそう言うと,3人はそろって会議室を後にした。



再びエレベータに乗り1階に戻った3人は,ロビーの一角で警備計画を
確認していた。

「これは・・・問題アリアリやな・・・」

はやては警備計画を一通り眺めると,ため息をつきながらそう言った。

「そうだね・・・。Aランク以上の高ランク魔導師がほとんど配備されてない」

フェイトも首を振りながらそう言う。

「飛行型ガジェットも来る可能性が高いのに防空隊が全然いないよ・・・」

なのははなのはで,肩を落としながら吐き捨てるように言った。

「地上本部のスタンスとしては,襲撃なんてもんは無いもんとして考えとる
 としか思えんくらいの穴だらけの計画やね。人数だけは揃えたみたいやけど
 いざ戦闘になった時に使える要員が少なすぎるわ・・・。
 確かにこれまで地上本部を襲撃しようなんてもんはおらんかったけど,
 昨今の状況を考えたら,甘すぎる判断やで・・・」

「どうするの?はやて」

フェイトがはやての方を見ながら尋ねる。

「どうするも何も,私らかて使える戦力は限られるからな・・・。
 とりあえず今日のところはみんなで各所をチェックして,気になるところには
 サーチャーを設置するぐらいやろうね。明日になったらリインが来るから
 戦闘になったら,リインに索敵をやってもらうつもりやけど,それにしたって
 限界はあるからな。今のうちに打てる手は打っとかんと」
 
はやての言葉になのはとフェイトは頷く。

「そうだね。じゃあ私は地下の方を見て回ってくるね」

「じゃあ,私は地上本部の周辺かな」

「頼むわ。私は会場の中をチェックするから・・・。
 はあ,今日は徹夜やね・・・」

そうして,3人はそれぞれの場所へと散って行った。



翌朝早く,再び地上本部のロビーに戻ったなのはとフェイトは,いずれも
疲れた表情でソファに座りこんでいた。

「・・・どうだった?フェイトちゃん」

「地下の方は特に警備が薄い・・・というか何にも対策が取られてないから
 地下水道とか配電網に近いところは念いりにサーチャーを仕掛けてきたよ。
 おかげでちょっと疲れちゃった
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