第8話『平凡な日常とドンマイ銀髪君…前編』
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じゃないかなぁ)
そう私が思っているとツバサちゃんは立ち上がって
「走れメロス…
メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。
メロスには政治がわからぬ。メロスは、村の牧人である。笛を吹き、羊と遊んで暮して来た。
けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。
きょう未明メロスは村を出発し、野を越え山越え、十里はなれた此このシラクスの市にやって来た……」
流暢に教科書を読み出したの……
先生も他の生徒も幽霊でも見たかのような驚愕の表情を浮かべて固まっていたの
そのまま先生が読むのを止める事を忘れていたため
ツバサちゃんの音読はお話しの最後まで続いたの……
先生が何も言わないので
読み終わった後もツバサちゃんはじっと立ったままで
「し、不知火、もう座ってもいいぞ、、」
やっと先生が我に返ってツバサちゃんに座るように言ったの
その後は特に何事もなく授業が進んでいき………
《キーン コーン カーン コーン……》
授業の終了を告げるチャイムがなったので
「よしっ次の授業は図工だ、紙粘土で好きな物を作ってもらう」
そう言って先生は教室から出て行ったの
その後の休み時間は凄かったの
クラスの子たちが一斉にツバサちゃんの所にやってきて
「不知火さんあんなに喋れたんだね」
「ツバサちゃんもう1回喋ってみてよ」
「不知火さん好きだ!!」
「ツバサあんなに流暢に話せるなら普段も話しなさいよ」
とかみんながツバサちゃんに言いよってきていた
でもツバサちゃんは
「やだ…」
いつも通りの口調で拒否したの……
その言葉を聞いて
何故か1人の男の子が床に手をついて落ち込んでいたの
2時間目:図工
「今日は紙粘土を使って好きな物を作ってもらう
ある程度したら先生が見て回るから
完成していてもしていなくてもその時に見せてくれ
じゃー前から順に紙粘土を配ってくれ」
先生はそう言うと
長方形の紙粘土が入った袋を各列の一番前の人に渡したの
紙粘土を受け取った人たちの中には…
「何作る?」
「急に言われても何も思いつかないよなー」
「もうそまま豆腐で良いんじゃね?」
「じゃー僕はレンガにしよかな?」
「俺は丸めてボールにしよっと」
「じゃー俺は丸めたのに穴あけてボーリング球にしよー」
「お前らやる気なさすぎだろw」
「じゃーお前は何作るんだよ?」
「聞いて驚け!!俺が作るのは……」
「「「「………………
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