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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#9 負けられない戦い
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!! 確認に向かったところ!鉱山奥より大量のモンスターが出現したとの事! それらは撃退したそうなのですが、その後、巨大なモンスターが現れ、町で暴れている模様です」
兵士は、敬礼しながら町の現状を伝えた。予断を許さない状況だと言う事も。
「巨大なモンスターが……、ジェイド……申し訳ありません。今は時間がないのは分かりますが……」
大佐に比べると少し背丈の小さい中性的な顔立ちの男が不安そうに伝えた。その表情から、何が言いたいのか、直ぐに判った様だ。
「……判りました。確かに領土問題は、まだありますが、町の住人を救う為です。そういうことならば問題はないでしょう。ただし、少数精鋭でいきます。軍艦がそのまま行きますと混乱が有るでしょうから。」
マルクト帝国軍大佐。本名ジェイド・カーティス。非常に優秀な譜術士であり、そして槍使いでもある男だ。
「もー!イオン様は、ここに残ってくださいよ! 危ないですよー!」
続いて出てきたのが小さな女の子。歳は10代前半だろうか?にしても軍艦に乗るには少し場違いな気がするような子である。
「いいえ アニス。僕も行きます。町の住民の人はきっと傷ついてしまっている人達もいるはずです。ならば僕の力が役に立ちます。」
イオンと呼ばれている中性的な顔立ちの男性(男の子かな?)。アニスと言う名の彼女が『行くな』と、言っている様だが 全く聞く気はなく、どうやら行く気満々のようだ。
「んもーー、イオン様は一度言うと聞かないんだから。 はぁ〜…… じゃ、わたしも行きますよ!」
アニスは、ため息を吐き、盛大に肩を落としながらも ついて行く事に決めた様だ。この会話を聞くと、アニスはイオンの護衛なのかもしれない。結論、皆でアクゼリュスに向かうとの事だ。成り行きを見守っていたジェイドは、一歩前に出ると。
「じゃっ 話はまとまりましたね!さっ 早速行きますよ。」
妙に笑顔でそう言っていた。アニスは、更に肩を落とし。
「もー 大佐もあっさりしすぎ〜! 少しは止めてくださいよぅ!!」
文句を言うが、それでも笑顔は崩さない。……まるで信用出来ない笑顔、とも思える。
「はっはっはー♪ イオン様は言ったくらいでは止まらないでしょう?」
最後まで笑いながらそう言っているから。でも、それを見たイオンだけは、表情をこわばらせていた。
「すみません。ジェイド、アニス。」
自分が行く、と言い出したからこうなったのだ。……アニスに行くな、と言われても発言を改める訳じゃないが。
「もー わかりましたってば! イオン様っ! 早く行ってちゃっちゃと解決しちゃいましょ」
「はい」
「では、行きましょうか。油断は禁物です」
ジェイド、アニス、そ
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