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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#8 絶望からの刺客
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笑顔は消えうせてしまい、大切な人が死んでしまう。もう、会えなくなってしまう。
そんな不安感でいっぱいだったのだ。
「……サラ。大丈夫だ。おにいちゃん! 強いの知っているだろう?知ったのは今日だったけど、大丈夫だよ!」
安心をさせる為にアルは、笑いながら話し続ける。
「それに、あそこで、一生懸命戦ってくれている人たちを助けなきゃ! サラやレイさんの大切なガーランドさん…… サラのパパもあそこにいるんだよ? 必ず連れて帰ってくるから」
ガーランドの事を聞いて、サラは涙を拭った。父親がいない事を思い出したのだ。
アルを行かせたくない、離れて欲しくない。でも、ガーランドの事が心配だった。自分にはどうする事も出来ない。
「………ほ……ほんとうに?? おにいちゃんも……パパも…… サラのところにかえってきてくれる?? ぜったい??」
アルを見ながら、何度も出てくる涙を拭いながらサラは言った。
「ああ!約束だ!!オレは約束は破らない。 ……そうだろう?これまでだって。絶対に守るよ。」
「う……うんっ!」
サラは必死に涙で汚れ放題の顔で笑顔を作った。そしてサラの頭を撫で、レイの方を向き直した。
「……レイさん、サラを早く!」
声は小さくさせ、早口にレイに伝えた。レイは最初こそは強く反対していたのだが。サラとアルのやり取りを見ていて……反対するのをやめた。
「わかった……、あなたを信じる、アル。あの人を……お願いします。で、でも! 決して無理は、しないで。全部、全部避難させる事ができたら、私も……っ」
サラを抱き寄せ、恐怖を堪えながら、アルに言っていた。
「はい。 任せてください。レイさんが来る前に、皆を助け出してみせますよ!」
アルはそう言うと、駆け出していった。
まだ、暴れまわる巨大ゴーレムの方へと!
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