暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
19話:別れは辛いが、だからこそ再会は楽しみになる
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らね」

クロノは優しい目でそう言いきり、なのはは若干目を潤ませていた。こいつがここまで言うなら…大丈夫かな。
するとなのはがツインテールを弾ませて、クロノへと一歩前に出た。

「クロノ君って、もしかしてすごく優しい?」
「なっ!?」

なのはがそう言うと、クロノは今にも沸騰しそうな程顔を赤くし、思考を一瞬フリーズさせてしまう。それを見たなのはは笑みを浮かべ、ユーノは苦笑いをしていた。
俺?俺は別に……いや、腹の奥の方で煮えたぎるものを感じている。どうやらあのシスコンの影響を少なからず受けているようだ。

「し、執務官として当然の発言だ!私情は別に、入っていない!」
「まぁ、まぁ。そういうなよ、堅物執務官」
「別に照れなくてもいいのに」
「だっ、誰が照れてる!?誰が!」
「そういう反応しておいてまだシラをきるつもりか?」
「な…士、君まで…」










その後、リンディさんに呼ばれ俺達三人はアースラの食堂にやってきた。
リンディさんの話によると、俺やなのはは明日にでも地球の方へ帰れるが、ユーノの故郷、つまりミッドチルダ方面への航路は、まだちゃんとしてないようで。いつ帰れるかは、わからないらしい。

んで、その帰れるようになるまでユーノは何処で生活するか、という問題が出たところで……

「じゃあ、家にいればいいよ!今まで通りに!」
「なのは、いいの?」
「うん!ユーノ君さえ良ければ」
「で、でも……」

なのはの提案に、ユーノはこちらを伺いながら言葉を詰まらせていた。

「なんだ?俺が反対するとでも?」
「え?だって士、僕は…」
「あの事を引きずってるなら、それとこれとは別の話。あの事はもういいし、今はお前の事を信用している」
「じゃ、じゃあ…えっと……」
「ただし!」

俺の言葉に少し慌てているユーノに、軽めにアイアンクローをして笑い(黒)ながら言う。

「なのはに何かあったら…どうなるかわからんぞ?」
「は、はい……以後、気をつけます…」

その様子を見ていたなのはは首を傾げ、リンディさんはふふ、と笑みを浮かべていた。
そんな軽めの話題で話しているとき、クロノと眠そうなエイミィが食堂へ入ってくるのを横目で見ながら、リンディさんの話に耳を傾ける。

「あの人が目指していた、『アルハザード』って場所…ユーノ君は知ってるわよね?」
「はい、聞いた事があります。旧暦以前、全盛期に存在していた空間で…今はもう失われた秘術が眠る土地だって」
「だけど、とっくの昔に次元断層に落ちて滅んだ、て言われてる」
「ど〜も」

途中からクロノとエイミィが参加して、少しにぎやかな食事になった。まぁ、話題は少しくらい話だがな。

「あらゆる魔法が、その究極
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