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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第八十七話】
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っ!?だが顔は可愛――ん?」


途中言葉が止まり、まじまじと双眼鏡で見つめる先は、あのラウラ・ボーデヴィッヒだった。


「……ラウラ・ボーデヴィッヒじゃねえかっ!懐かしいなぁっ」

「何だ?親父、ラウラの事知ってるのか?」

「おぅっ、前に言ったと思うがお前や美冬が小さい頃にな、ドイツの偉い人からの依頼を受けてあの子達のサバイバル教官をしたことがあってな」



うんうんと頷き、感慨深くなっている親父。


「もしかして親父さ、ラウラに『もっと笑顔でニカッて笑いな』的な事をあいつにも言ったのか?」

「おぅ、言った言った。ラウラはいつも感情があまり出なかったからな、だから俺としてはそこが気になって色々趣向を凝らして笑わせようと試みたんだがな、ことごとく失敗してな――でも、俺が任期を全うした最終日に、ぎこちないながらも笑顔で最後の挨拶をしたのが印象に残っててな、ワッハッハッ!」


――成る程、ラウラの言うあの人がうちの親父だったとは……世界は広いようで案外狭いとはこの事だな。

――詳しくはわからないが、ラウラにとって親父はもしかしたら多少の感情に影響を与えた存在なのかもしれない……あくまでも俺の考えだから、本心はわからないがな。



「おぅ、ヒルトわりぃな、引き留めちまって。整備してくるなら行って万全の準備しろよ!」

「あぁ、なら行って――」


そう告げている途中、母さんが立ち上がると、俺へ視線を向け――。


「じゃあお母さんが村雲の調整手伝おうかしらぁ?それに、村雲にちょっとやらないといけないこともあるから」


そう告げ、いつものように笑顔に変わる母さん。

――こうやって何度見ても母さんは二人の子を産んだ母親とは思えないぐらいのスタイルを維持し、尚且つ童顔であるから美冬と並んで買い物に行くと姉妹に間違われる事も多々あった。

――親父も、まだ二十代後半と言ってもそれを貫き通せるぐらいの顔だ、身体は俺より一回り大きいが。

筋肉もついており、腹筋も割れていて殴ると鉄板が入ってるんじゃないのかというのは親父の元同僚の人が言ってたな。

――今更だな、母さんや親父の事を考察するのって。

考え事をすぐやめると、俺は母さんの申し出を受けることにした。

断る理由もないし、何より村雲の産みの親とも言えなくないからな。

――てかそうなると村雲は俺の弟か妹みたいなものかな?


「ん?――母さんが手伝ってくれるなら百人力だな。シャルルも手伝ってくれるか?」

「ふぇっ!?い、いいの…?」


いきなり話を振られ、軽く狼狽したシャルルに対して頷くと――。


「パートナーだろ?なら手伝うのは当たり前じゃん」

「うふふ、そう
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