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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第八十七話】
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、親父、どうだった?」

「うむ、俺としてはなかなか白熱した戦いだったぞ?――まあ子供たちが武器を使って戦うのは俺としては複雑な気持ちだが……――それよりもシャルル君、凄く銃の扱いに長けていたね?おじちゃん感心したよ!」


一瞬、親父の本心が漏れたのか複雑な表情になったが、直ぐ様笑顔に戻った。

――親父がそう思うのも無理は無いだろう、普通の親なら誰しもがそう思うはずだし。


話は戻して、シャルルは銃の扱いの事を親父に誉められると少し照れながら――。


「あ、ありがとうございます、お父さん」

「む?シャルル君、美冬はやらんぞ?」

「あ、あははは……」


『お父さん』と呼ばれたので、表情は笑顔のままだがちゃんとと釘を刺す親父――ってかシャルル、女の子だから美冬を嫁に出来んが。

そんな親父の言葉にただただ苦笑するしかなかったシャルルだった。


「ヒルトさん、デュノアさん、お疲れ様でした」


そう俺とシャルルに告げるセシリア、その表情は親父や母さんと同じく笑顔だった。


「あぁ、ちょいアリーナを荒らした気もしなくはないがな――セシリア、一夏達は?」

「織斑さん達なら向こう側の観客席で観戦していますわよ?」

「そうなのか?親父、双眼鏡借りるよ」

「おぅ!あまり女の子をウォッチングするなよ?ワッハッハッ」


そう向かい側を指差すセシリア。

親父の言うことに俺は苦笑しつつ、親父の手に持っていた双眼鏡を借り、覗き込むと向かい側の中段。

右に鈴音、左に篠ノ之、間に挟まれ一夏が座っていた。

何やら言い合っていたようだが、篠ノ之が拳を作ってぐぬぬといった感じの表情になっていた。


「――相変わらず篠ノ之は不機嫌そうな顔してるなぁ…。――てかまだ刀を帯刀してるって…辻斬りかよ」

「篠ノ之さんは朝、あの刀を使って居合いをなされてるみたいですわよ?」

「居合いを?――その割りには親指と人差し指の付け根に刀傷なかったが…」

一度一夏に手を見せている時に見たのだが、刀傷も無ければ普通の傷も無く、まさに白魚のような手をしていた。

――誉めすぎかな、篠ノ之の事を。

しかし…この学園に入学して三ヶ月程経つのだが未だに篠ノ之は俺に対して敵対心むき出しなのが気になる。

――ある種、男は一夏以外はダメだ的な?

何がダメかはわからんが、あいつの狭い視野では一夏が一番に見えるんだろう…一夏曰く、【ファースト幼なじみ】という数字で区別されてるのだから。

因みに鈴音が【セカンド幼なじみ】、哀れ鈴音…。

本人達の前で言ってないだけましだが――まあ俺が居ない所で二人に言った可能性もあるがな、これが。


「まあいいか、セシリ
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