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武で語るがよい!
高町さんの部屋にて…その1
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「有るの!!?」

「にゃあ!? (ビ、ビックリしたの……)」

スクライアの回答に思わず声を荒げてしまった。
その威力は高町さんの体が、おもいっきり”ビクッ”となるほどだ。

「う、うん。……僕の居た世界では魔力の保留量によってE〜SSS+に区分けされてるんだ
魔力量だけじゃなく、扱う技術力を考慮した魔導士ランクってのもあるんだけど……」

スクライアは魔力量についての説明をするのだが……残念ながら知ってることだ
なので今の俺からすれば、焦らされている状況だ。

「で、スクライア? 俺はそのE〜SSS+のどれに価するんだ?」

スクライアの話が一区切りしたところで、『また別の説明をするのでは?』と考えた俺は
少々強引だと思いつつも、スクライアに結果を言うように促す。

「…………だ」

「ん? ごめん、よく聞こえなかった」

「うん……ユーノ君もう少し大きい声でお願い、私も聞きたいもん」

スクライアの声は小さく、聞こえづらかった。
そして、俺と高町さんは『聞き逃すまい』と、スクライアの方に耳を近づける。
ちなみにこの時、高町さんは『神田君だったらSSSだったりして〜』と口ずさむ。

その言葉を聞き、内心『転生者だから有り得るかも』と思い始める。
それに伴い、自然とテンションが上がっているのは此処だけの話……秘密だぞ?

という訳で、俺と高町さんはワクワクしながらスクライアの言葉を待つ。
しかし、スクライアはなぜか、神妙な表情をして俺を見てくる……どうしたのだ?

「……神田、キミの魔力量はEランクだ。
そして、僕が見る限り君のリンカーコアが成長する期待は――かなり乏しい」

スクライアに顔を見られること3秒間。
ようやく開かれた口が発した言葉に、部屋が静まり返る。

「…………」

「…………」

あれだな、時が止まるというのは正にこの事なのだろうな。
興味深々だった俺と高町さんの動きは現に今止まっている。

高町さんの動きが止まっているのは、さっきの発言が原因なのだろう。
対して俺は、スクライアから告げられる言葉に耳を疑っていた。
実際問題、転生者なので本気でSSSあるのでは? と期待していたからだ。

それが蓋を開けていればEランク……しかも、もう成長しないって。
もう、どうせだったら『リンカーコアは無かった』って聞いた方が良かったわ!

「……何かゴメン、神田」

「……いや、謝るな……謝ったら余計傷つく」

今の俺にとって、同情や謝罪は傷口にエタノールをぶっ掛ける事に等しい。
だから俺に構うな、スクライア……。


「だ、大丈夫だよ! 神田君! 私もそんなに高くないはずだもん!」

空気がドンヨリとしてきた事を察した高町
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