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第三十七話 仮想空間と仲間
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こんな戸切れたメッセージを送る必要は無い。リーファ、一旦リアルに戻ってレコンと連絡を取ってみたらどうだ?リアルでも友達なら番号くらい知ってるだろ?」
「そうだね。私も少し心配になって来たし、一旦戻って連絡を取ってみるよ」
リーファはシュウの推測を聞くとレコンの事を少し気にしたのかイスに腰掛けて、ログアウトの準備をする。
「それじゃ、少しの間落ちるね」
「おう」「いってらっしゃい」
リーファはキリトとシュウに見送られながら一旦眠るように意識を手放す。そして二人は彼女を挟むようにイスに腰掛ける。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
数十分後、そろそろかとシュウがリーファの事を気にかけているとリーファが目をあけるとガバッと勢いよく立ちあがった。しかしリーファの表情は何やら慌てているような雰囲気だった。
「おかえり、リーファ。レコンとは連絡は取れたのか?」
「うん。でも急いで行かなきゃいけない用事が出来ちゃった」
「なら話は簡単だ。移動しながら話してくれれば良いさ、行こうぜ?」
リーファの表情も先ほどから変わっておらず何やら大変な事が起きようとしている事をキリトとシュウは思い浮かべていた。三人が鉱山都市を抜けるとリーファがリアルでレコンから聞いた事を打ち明けた。
まずはシュウも推測通りレコンは敵・・・サラマンダーに捕まっていた。そしてそこで見た物はリーファの嘗てのパーティリーダー、シグルドがサラマンダーと密会している場面だったらしい。そしてその内容は本日行われる予定の【シルフとケットシーの同盟会議の襲撃】だった。
「そんな事をしてサラマンダーに何か得があるのか?リーファ」
「もしサラマンダーが会談の襲撃に成功すればシルフとケットシーの領土を十日間、自分達の物にする事が出来るの!当然、政策も自分達の思うがままにする事が出来る」
「なるほど。さらにシルフとケットシーとの友好関係に亀裂を入れる事も出来るって訳か・・・シンプルだかえげつねぇやり方だな。そして今俺達はその会談場に向かおうとしてるって訳か」
キリトの質問に答えたリーファに続けてシュウが自分の考えを言うとリーファが足を止め俯く。
「そう。これはシルフ族の問題だから、スプリガンとインプの君達が関わる必要なんてないんだよ?会談場に行けば、生きては帰れないと思う・・・またスイルベーンからやり直しかな」
「リーファ?」
一人で語りだしたリーファを気に掛けたのかシュウも一旦足を止めた。それに気付いたキリトも同様の行動を取った。
「それに君達は世界樹の上に行きたいんだよな?それならサラマンダーに協力するのが一番だと思う。だから・・・私をここで斬っても文句は言わ・・・」
「Stop(止め)だ、リーファ・・・それ以上言
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