暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic14-Aそれはもうジュエルシードの回収は大変で〜StrangE〜
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れだけじゃなかった。
「アリサ・バニングスのデバイス、フレイムアイズに告ぐ。マスターの身の安全を守るため、あなたが内に封印しているジュエルシードを私に渡して」
十字架を首を刎ねる鎌のようにしてアリサちゃんの首に添えた。
「お断わりよ! あたしが初めて封印して手に入れたジュエルシードなのよ! いくらなんでも渡せな――ぅぐ、げほっ・・」
「「アリサちゃん!」」「「アリサ!」」「アリサさん!」
アリサちゃんが断ろうとしたら、テスタメントちゃんは十字架の横棒でアリサちゃんの首をグイッと引き上げた。私はすぐにアリサちゃんを助けるために“レイジングハート”を「テスタメントちゃん!」に向ける。
「高町なのは。争奪戦の間は、私たちはやっぱり競争相手なんだよ。でもま、あなたの友達になろうって言葉、フェイト・テスタロッサやアルフは困惑してるけど、悪い気はしてないんじゃないかな?」
フェイトちゃんの方にチラッと視線を向ける。確かに目に見えて拒絶感はないっぽい。それに今のテスタメントちゃんの様子に困惑しているようにも見える・・・かな。改めてテスタメントちゃんの意識を向け直して、「じゃあテスタメントちゃんは?」訊いてみる。
「私はそうだなぁ、嬉しいよやっぱり。友達。良い響きだよね。楽しそうだと思う。それはそうと、アリサ・バニングス。ジュエルシードを私に差し出すよう、フレイムアイズに早く命令して。この状況は心が痛むよ」
「ぁぐ・・い、嫌よ・・・!」
アリサちゃんの首が十字架の横棒でさらに絞められる。
「テスタメントちゃん! アリサちゃんを放して!」
「悪いけど出来ない。ジュエルシードは私たちが頂いていく。友達になる云々は、あなたの言う通り全部のジュエルシードを私たちが回収した後で、もう一度聞くよ。返事もその時で良いよね。ま、フェイト・テスタロッサ達はともかく、その時にはこんな私を友達にしたいなんて思うわけないと思うよ」
「テスタメントちゃん・・・! そんな悲しいこと・・・」
「判ってるんだよ。私に友達なんて必要ない」
「うぐ!」
アリサちゃんの首がさらに絞まった。これ以上はダメだ。
「テスタメントちゃん!」
魔力スフィア5基を展開。
「シュート!」
――ディバインシューター――
一直線にテスタメントちゃんへ向かうシューター。だけど「ダメ!!」シューターを操作して停止させる。
「ひ、卑怯者・・・!」
アリサちゃんがそう呻く。私がシューターを止めた理由、それはテスタメントちゃんがアリサちゃんの襟首を掴んで軽々持ち上げて、シューターから身を守る盾にしたから。停止したシューターは操作すれば再発射できるけど、今度は止めることが出来ずにアリサちゃんに当てちゃうか
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