暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic14-Aそれはもうジュエルシードの回収は大変で〜StrangE〜
[12/13]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
“レイジングハート”が赤い宝石に戻るのが見えて、そしてテスタメントちゃんが腕を空振りしているのも見えた。落ちて来た“レイジングハート”を掴もうと動いて腕を伸ばすけど、「残念だったね」テスタメントちゃんが十字架で打ってさらに弾き飛ばした。
「もらった!」
「ダメぇぇーーーッ!」
無意味だって思っててもテスタメントちゃんの背中に手を伸ばす。テスタメントちゃんの手があと十数cmほどで“レイジングハート”に届くと言ったところで、
「もう我慢なんない!」
「シャルちゃ・・・!?」「チッ・・・!」
シャルちゃんがいきなり“レイジングハート”の前に現れて、刀のデバイスの峰でテスタメントちゃんの頭を殴ろうとした。テスタメントちゃんは「ハズレだよ・・・!」ギリギリ首を反らしたことで避けた。
「逃がさない!!」
シャルちゃんのもう片方の手にはいつの間にか鞘が握られていて、真紅に光り輝いたその鞘でテスタメントちゃんの頭を横から殴りつけた。ガキィンって金属音が響く。テスタメントちゃんの顔の部分から黒い破片が飛び散った。仮面が割れたんだってすぐに判った。顔を押さえて「ぐ・・ぉぉ・・・」呻くテスタメントちゃんに向かって、
「これ以上、なのは達を傷つけることは許さないから!」
――光牙双月刃――
「あが・・・っ!」
テスタメントちゃんの両肩を思いっきりデバイスと鞘の両方で縦一線に斬った・・・というより殴った。顔の痛みの所為か避けることも出来なかったテスタメントちゃんは真っ逆さまに落ちて行って、地面に叩き付けられた。それを見たシャルちゃんは「即確保!!」ってユーノ君たちに指示を出す。けどユーノ君たちが動くよりも早くフェイトちゃんとアルフさんが、テスタメントちゃんを庇うように立ち塞がった。
「痛たたた。残念だけど、今回はここで退こう」
倒れていたテスタメントちゃんがフラ付きながらも立ち上がった。そして私たちは、テスタメントちゃんの素顔を初めて見ることになった。仮面は割られて、マントのフードも破れているから空からでもよく見える。燃えるような真っ赤な長い髪はサラサラなポニーテールで、瞳は海のように綺麗な青色。
「フェイト・テスタロッサ、アルフ。撤退するよ」
「あ、うん・・!」
「ま、いいんじゃないかい」
手に持つ十字架をバトンのようにくるくる回した後、ズンッと地面に突き刺した。するとテスタメントちゃんの足元に魔法陣が浮かび上がって、ボッと火が噴き上がった。またあの大爆発が起きるんじゃないかって身構える。
――光火之咆哮――
「「ぅぐ・・・!」」
起こったのは確かに爆発だったけど、それは炎じゃなくて音と光の爆発だった。プールの時にも似たようなモノを受けた。視界が真っ白になっ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ