第2話「鉄壁の地下室とツバサの弱点」
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った
浴槽が広かったためどこかに頭や体をぶつけたりはしなかったのだけど
顔から湯船へと突っ込んだボクは
全身の力が抜けていき
そのまま湯船の中へと沈んでしまった
もがこうとしても全く力が出ずどうしようかと思考を巡らせていると
水の中なのに何故か呼吸が出来ることに気付いた
神様から貰った能力の中に『水中で呼吸が出来る』みたいなのがあるのだろう
では他のレアスキルを使ってここから脱出出来ないかと色々試してみたが
『飛翔系』や『転移系』や『身体操作系』などを試してみたが発動せず
さらに『水流操作系』の能力も使用出来なかった
それなら体から気を全力で放出して水を吹き飛ばそうとしたけど
残念ながらそれも出来なかった
湯の中でどうすればいいのか悩んでいると
ガチャっと風呂場のドアが開く音が聞こえて
その後誰かがボクの両脇に手を入れてそのままお風呂から出してくれた
助けてくれたのはボクのデバイスであるネオだった
「ツバサ大丈夫ですか?」
ネオはボクにそう言いながら
1枚の紙を取り出して
「さっき神様から追加で言伝が届きました」
そう言いながら神様からの手紙を渡してくれた
そこには
『やっほー』
『いやーすっかり忘れてたんだけどさ』
『やっぱ弱点ってあった方がいいかなぁって思って弱点を付けておいたよ』
『内容は簡単に言えば『水に弱い』だよ』
『水に濡れると濡れた箇所の能力が解けて発動も出来なくなるよ』
『そして水の中に入ると浮かぶ事はなく沈みます』
『さらに水の中だと使える能力が『念話』と『千里眼』のみなるよ』
『あっ呼吸は出来るから窒息死する心配はないから』
『防御力とかは弱体化しないから水の中でもし銃とかで撃たれても問題はないよ』
『大体そんな感じだよ』
『それじゃ楽しい転生ライフをおくってね』
「…………」
神様の手紙の内容を読んで沈黙していると
「明日からはツバサが入浴する時は私も一緒に入ることにします」
ネオも一緒に入るだと!!あっでも女の子同士だから問題ないのか…
どうやらボクは一人でお風呂に入る事が出来なくなってしまったようです
その後ネオが持ってきてくれた
猫の着ぐるみパジャマ(黒猫)を着て2階の最初にいた部屋で眠りについた……
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