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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第22話 第1層攻略
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けだった。
「リュウキ君!!!」
「ッ!!!」
レイナは、攻撃されたリュウキを見て、駆け出した。アスナも同様だった。思い返すのはディアベルの事。吹き飛ばされた彼は……あのまま、物言わぬ姿に変えられてしまったから。
「グルルルル……!」
コボルトの王は、決して待ってくれない。それなりに行動制限があるスキルだったのか、或いは、アスナとレイナの攻撃が答えたのか、……若しくは、ただの余裕なのか。判らないが、これまでよりもゆっくりと近づいてきた。
そして、野太刀を高く振り上げる。
「くっ!」
「させないっ!!」
レイナとアスナは細剣を重ね、受け止めようとした。あの武器は受け止める様な武器じゃない。先端が細く、研ぎ澄まされた剣。一点攻撃に優れているものであって、受け止める様な事は難しい。それでも、避けたり、逃げたりはしない。レイナは特にだ。
――……だって 言って、くれたから。
渾身の力を込め、受け止めようとしたその時だ。
「うおおおおおおッ らあぁぁぁっ!!!!」
雄叫びと共に、突然巨体が横切り、コボルトの王の野太刀をかち上げた。野太刀にも負けない迫力で放たれるのは、
大斧
(
アックス
)
。
「これ以上ダメージディーラーに
壁
(
タンク
)
役をやらせられるか! いってやれ! B隊! HPがグリーンのヤツは来い!」
2人の前に、入ってきたのはエギルという名のプレイヤーだ。そしてエギル声に反応し、B隊が飛び掛る
「すまない……」
「ありがとう」
リュウキとキリトは、エギルが入ってくれた事にもちろん気づいていた。そして。
「レイっ!」
「うんっ!」
アスナとレイナの2人は、すかさず アイテムストレージから、ポーションをオブジェクト化した。それをまるで、細剣の様に構えると、閃光の速度で、更に正確に レイナはリュウキの、アスナはキリトの口に思い切り、刺し込む様に突っ込んだ
「むぐっ!!」
「ぐむっっ!!」
2人は思わずむせてしまった。強引に喉を通るポーション独特の味。お茶にオレンジを交ぜたかの様な風味が口の中に広がる。
「し、しっかり! リュウキ君っ!」
レイナは心配をしていた。でもリュウキは軽く手を叩く。
「大丈夫だ。ありがとう」
その言葉を訊いて、そして彼のHPが回復して言っているのを見て、安心した。
「ちょ……ちょっと 驚いたが」
「贅沢言わない。……危なかったんだから」
「あ、ああ。ありがとな」
キリトも、驚いていたのだが、回復してくれたのは事実だから、礼を言っていた。キリトはただの余波を受けて吹き飛んだだけだったから、そこまでHPは減少していなかった。だから、体勢を整え直すと、直ぐ
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