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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第22話 第1層攻略
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向けられているのだと言う事も判った。
「……お姉ちゃん!!」
――今度は……今度は……!!
レイナはアスナの前に立った。同じくスキルを使用し 硬直時間が発生しているのにも関わらず、レイナはアスナより、相手よりも早く動けていたのだ。
「なっ!!」
アスナは目を見開いた。妹が、自分を庇おうとしてるのが判ったから。驚き目を見開いた。
――……レイナの想いは一つ。
あの時
(
・・・
)
は、姉に助けられた。だからこそ今度は。
――……今度は私の番だから、お姉ちゃん。
その巨大な野太刀が、……彼の命を奪った凶刃が妹に襲いかかる。それを見たアスナは、半狂乱に成りかねなかった。瞬きすら許されない刹那の時間だったが、確かに叫ぶ事が出来た。
『妹を、助けて』
と。
その、瞬間だった。
人を斬りつける音じゃない。凄まじい金属音がしたかと思えば、コボルトの王の野太刀が跳ね上がったのだ。まるで、鋼鉄の盾か何かに弾かれたかの様に。
「おい」
低く重い声が同時に発せられる。
アスナの前に、レイナが。……そして、レイナに凶刃が振り下ろされる寸前に、止めたのは、弾いたのは
彼
(
・
)
だった。
「……オレのパートナーに、何してくれてるんだ」
凶刃からレイナを守ったのは、リュウキの一閃だった。
そして、リュウキにもレイナ達同様にフードが無くなっていた。これまでの激闘の最中で、最も耐久値が少なく 大した役割も持っていないフード。故に耐久値が無くなり、布製だと言うのに青い硝子片となって、砕け散っていたのだ。
その鮮やかな銀髪が泳いでいた。
アスナやレイナ達の様な栗色の髪にも負けていないかの様な鮮やかさがそこにはあった。
「グルルル…………」
リュウキに弾かれたその時、コボルトの王は、追撃の構えを取る訳でもなく、ただ弾かれた剣を見ていた。何かを気にするかの様な素振りだ。
「………なんだ??」
キリトはその行動の意味が判らない。全てのモンスターはアルゴリズムで動く。故に大体は決められたパターンで動いている。度々にリュウキが《変わった》と叫ぶのは、恐らくそのパターンが変化した、これから変化する事をさしているのだろう。
何故、そんな事が判るのかは判らない。予備動作を見て判断するならまだしも、見切るのが早すぎるのだ。
だが、今はそれについては構わない。頼りになるからだ。今、重要なのは、あの暴れている王が何故、おとなしくなってしまったのか、なぜ、そんな行動するのか、だ。
「キリト。あの野太刀を
弾く
(
パリィ
)
する時、……後少し、10cmほど根元にずらせ。もう少しだ」
考えを張り巡らせていたキリトを、戻したのはリ
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