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ソードアート・オンライン 白銀の死神
アイングラッド
全ての始まり
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世界からも永久退場している」

場違いにも、一人暮らしでよかった、と思った。


「諸君が、向こう側に置いてきた肉体の心配をする必要はない。現在、あらゆるテレビ、ラジオ、ネットメディアはこの状況を、多数の死者が出ていることも含め、繰り返し報道している。諸君のナーヴギアが強引に除装される危険はすでに低くなっていると言ってよかろう。今後、諸君の現実の体は、ナーヴギアを装着したまま二時間の回線切断猶予時間のうちに病院その他の施設へと搬送され、厳重な介護態勢のもとに置かれるはずだ。諸君には、安心して……ゲーム攻略に励んでほしい。しかし、充分に留意してもらいたい。諸君にとって、<<ソードアート・オンライン>>は、すでにただのゲームではない。もう一つの現実と言うべき存在だ。……今後、ゲームにおいて、あらゆる蘇生手段は機能しない。ヒットポイントがゼロになった瞬間、諸君のアバターは永久に消滅し、同時に…諸君らの脳は、ナーヴギアによって破壊される。諸君らがこのゲームから解放される条件は、だった一つ。先に述べたとおり、アインクラッド最上部、第百層まで辿り着き、そこに待つ最終ボスを倒してゲームをクリアすればよい。その瞬間、生き残ったプレイヤー全員が安全にログアウトされることを保証しよう。それでは、最後に、諸君にとってこの世界が唯一の現実であるという証拠を見せよう。諸君のアイテムストレージに、私からのプレゼントが用意してある。確認してくれ給え」

それを聞き俺を含む全てのプレイヤーはメニューを開いていた。アイテム名、<手鏡>なんだこれは、と思いそれをオブジェクト化、覗き込んだ。すると・・・


「あれはビビった」

「ああ、<手鏡>だろ」

「そうそう、急にクラインが野戦士ヅラになったからな」

「ひでーな」

「おまえほどではないな、ナオ。」

言ってくれるじゃねーか、キリトよ

「お前にいいレストランを教えてやる。とてつもなくいい味のするところだ」

「ちょっとまてナオ、「とてつもなく」と「いい味」は一緒に出ないよな」

「まあまあ、今日連れてってやる」

「絶っっっっっっっっっ対断る!!」

だが、この後そんなことがどうでもよくなることが起こった。
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