プロローグ
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お前はこれから、きっと辛い思いや苦しい思いをたくさんすると思う。人生っていうのはそういうもんなんだ。だからな、一つでいい。大切だと思えるものを見つけろ。それを見つけたら、その大切なものを守れる男になれ。そうすればお前は、きっと――――」
俺みたいにならずに済む。
「約束…してくれるか?」
ガキはボロボロと涙を流しながら俺の手を取ってしっかりと握りながら言う。
「…する。約束する。絶対に……約束するよ」
その言葉を聞いて、俺は最後の力で笑顔を作った。
段々と瞼が重くなってきた。もうすぐ俺の人生は終わるんだと、そう思った。……でも、でももし…もし生まれ変われたなら。
今度はあいつに言ったみたいな、大切なものを……守るために…闘える。そんな人間に…なりてぇな。
そう心から思ったのを最後に、俺の意識は闇に堕ちた。
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