暁 〜小説投稿サイト〜
問題児たちが異世界から来るそうですよ?〜MEMORY〜
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それぞれの名とギフトが記されたカードを受け取る。
「ギフトカード!」
「お中元?」
「お歳暮?」
「お年玉?」
「ち、違います!このギフトカードは顕現しているギフトを収納出来る超高価なカードですよ!」
「つまり便利なアイテムって事だね」
「だからなんで適当に聞き流すんですか!そしてなんで貴方様までそんな反応なんですか!?」
「僕もみんなに合わせていこうかなって」
「そこは合わせなくていいです!」
黒ウサギに叱られ四人はそれぞれのカードを物珍しそうにみつめる。
「そのギフトカードは、正式名称を“ラプラスの紙片”、即ち全知の一端だ。そこに刻まれるギフトネームとはおんしらの魂と繋がった“ギフト”の名称。鑑定は出来ずともそれを見れば大体の正体が分かるというもの」
「へえ?じゃあ俺のはレアケースなわけだ?」
ん?と白夜叉が十六夜のギフトカードを覗きこむ。ヤハハと笑う十六夜とは対照的に、白夜叉の表情の変化は劇的だった。
「・・・・・・いや、そんな馬鹿な」
「何にせよ、鑑定は出来なかったってことだろ。俺的にはありがたいさ」
しばらくして黒ウサギが皆に呼びかける。
「そろそろ、行きましょうか皆様」
「先に行ってて黒ウサギ。僕は白夜叉さんに聞きたい事があるから。いいかな?白夜叉さん」
「私は構わんぞ」
白夜叉はギフトを解除し部屋を元に戻した。ロストと白夜叉を除いた皆が部屋を出て行く。
「さて、おんしの話は何だ?わざわざ黒ウサギ達を先に行かせてどんな話をするつもりじゃ?」
「僕個人の用事だからね、皆を巻き込みたくなかったから」
「ふむ。私事に他人を巻き込みたくないというのはよいが、私はそこまで鬼畜ではない。おんしらは先程ギフトゲームをクリアしたのじゃ、よほどの事ではない限り話してやるぞ」
「ギフトゲームをクリアしたのは耀さんだけどね。まあいいか、じゃあ質問していい?」
申し訳なさそうに問いかけるロストに対し白夜叉は頷く。
「質問は幾つかあるけれど、まず一つ僕と同じギフトを持った人って箱庭にいた?」
ギフトカードに刻まれた“取り出す記憶(ドローメモリー)”と“最適な身体(スータブルボディ)”を見せる。
「ふむ。“最適な身体(スータブルボディ)”の方は知らん。しかし“取り出す記憶(ドローメモリー)”は聞いた事がある」
「何処で!?」
思わず身を乗り出して尋ねる。
「落ち着け。“取り出す記憶(ドローメモリー)”についても話に聞いただけで何処の誰というのは解らん。箱庭にいたのは確かじゃが」
「そう・・・・・・」
「そう落ち込むでない。聞いた話では“取り
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