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真剣で武神の姉に恋しなさい!
金曜集会
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クリスと一子の決闘などドタバタとした一日が終わり千李が帰ってきてから初となる金曜集会が秘密基地で行われていた。

 ちなみに翔一はバイトのため若干遅れてくるらしい。

「千李姉さん!聞いてる!?」

 特等席のマットレスに寝転がっていた千李に大和が詰め寄った。

「ん?ああごめんキイテマセンデシタ」

「そんな某携帯メーカーのCM風に言わなくたって……」

 千李の反応に大和がツッコミを入れた。

「それで?なんだってのよ」

 起き上がりながら千李が聞くと大和が説明を始めた。

 どうやら放課後大和がクリスを川神の街を案内していたらしいのだが、そのときに大和がクリスをダシに使い賭けをやったことがばれてしまったらしい。

 ……それでクリスが大和に対して怒ったてことね。

 いまだに大和は腹の虫が収まらないのか多少イラついているのがわかる。

 大和に千李は微笑を浮かべながら言った。

「そりゃあ、大和お前が悪いでしょうよ」

「でもさ」

 大和の反発を続かせないように千李は大和が次の言葉をつぐむ前に言った。

「でももへったくれもないでしょうが。それに私はお前に教えたはずなんだけどね、クリスは真面目だって」

 千李の言葉に大和は「う」と言う顔をしたが千李は容赦なく続けた。

「そのクリスが自分をダシに使われて金儲けされたと知れば怒るのは必然だけどね。今回は軍師の失敗ね」

 千李が大和に言ったことに対し京が千李を少し睨んだようだったが千李は気にした風もなかった。

 そして大和も千李の言葉に納得を得たのか自分が座っていた席に戻っていった。

 すると岳人が唐突に口を開いた。

「待てよ?じゃあ正当派肉弾タイプの俺様ならクリス落チルカ?」

「それも無理でしょうね。だってお前変態じゃない岳人。それに、その性格をなしにしたってあの親馬鹿の中将がついてんだから無理だと思うわよ?まぁ岳人の体が銃弾とかを弾けるのなら別かもしれないけど」

 事細かな説明を聞いた岳人は「やっぱ無理か」とうなだれた。

 だが実際のところクリスが恋愛をするに当たり一番のネックになるのはあの中将だろう。

 ……下手したらあの人一生クリスを離さない気じゃないのかしら。

 千李が考えていると百代が。

「じゃあ私の美少女パワーでクリスをメロメロにしてみせる」

「美少女?漢パワーの間違いじゃ……いでっ」

 大和が百代の言葉に異を唱えると百代は大和を抱き寄せた。

 が、百代はすぐに大和を離すことになる。

「姉さん。俺から借りた金返してよ」

「Zzz」

 大和の言葉に百代は寝たフリを決め込んだ。

 だがそこにさらに追い討ちが入った。


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