第1章 月の涙編
第21話 命の恩人
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。
グ「クソっ。いちいち姿を消したり、めんどくさい奴だぜ。こっちも姿を消す事が出来たらいいのによ。」
ユ「こっちが・・・姿を・・・消す・・・それだぁーーーっ!」
グ「はっ?」
ユ「アイスメイク、氷霧ッ!!」
辺りが氷霧で覆われる。
ユ「相手が姿や気配を消すなら、こっちは姿を隠す!やっぱり、グレイってすごいね。」
ドクンッと心臓がやけに大きく脈を打った。ヤ、ヤベぇ・・・体が、熱くなってきやがった。
ユ「グレイ?どうしたの?」
グ「な、何でもねェよ!//////////////」
ユ「?」
とにかく、今はバトルに集中だ。
シ「うわぁ〜、すごい霧。何にも見えない。あの人達、どこいっちゃったんだろう?」
よし!シプはこっちに気づいてないな。シプがだんだん近づいてくる。
グ「準備いいか、ユモ?」
ユ「いつでもOK!」
足音がだんだん近づいてきて、霧の中から薄っすらと小さな黒い影が見えたのと同時に、
グ&ユ「氷雪砲ッ!!」
シ「ウアァァアアァア!」
シプの悲鳴が木霊する。霧が晴れると目の前には傷だらけのシプが、立っていた。
グ「マ、マジかよ・・・」
だが、すぐに倒れてユモが慌てて支える。
シ「私は・・・負けられない。」
ユ「えっ?」
シ「シャインの、為にも・・・負けられない!」
グ「何でアイツの為なんだよ?ギルドマスターだからか?」
シプを支えながらユモと俺はその場に座り、俺はシプの体を氷で止血しながら問う。
シ「シャインは、4年前に火事で家も家族も、全てを無くした私を、ここまで育ててくれた命の恩人なのっ!そして、この闇ギルドを建てた。私は、シャイン為にも、ギルドの為にも、仲間の為にも、このギルドの一員として、負けられないのっ!」
俺とユモは黙ってシプの話に耳を傾けていた。
こんなちっせ〜のに、大変だったんだな、コイツも・・・
ユ「同じだね。」
シ「え・・・」
ユ「私もね、街も家族も無くして、路頭に迷って気を失ってたところを助けてもらって、妖精のの尻尾に加入したんだよ。」
ユモはどこか寂しそうな笑顔で話していた。
ユ「だから、シプも大丈夫だから。ね?」
シ「・・・う、ビエェェエェエエッ!」
シプの顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃだった。
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