第1章 月の涙編
第19話 7つ道具
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ン!と凄まじい音と砂煙が舞う。
ショ「やったか?」
エ「いや、手応えが無い。きっと、何かで防いだんだろう。」
セ「そのとおり。まぁ、もっと具体的に言えば、「無効化した」って言った方が正しいな。」
エ「何?・・・なっ!?」
最初はセインの言葉に顔を顰めていたが、意味が分かると目を見開いた。セインを襲ったと思われた無数の剣はセインには当たらず、空中で止まっていた。
セ「俺の7つ道具の1つ、無杖の効果だ。」
ショ「7つ道具?」
セインの言葉にショールが首を傾げる。
セ「簡単に説明すると、俺の持っている7本の杖の事を俺がそう呼んでいるだけだ。」
エ「随分洒落た名前をつけたな。」
セ「別に良いじゃねぇか。今度はこっちからいくぜっ!」
そう言うとセインは、背中に背負っていた7本の杖の内1本手に取ると、
セ「風杖の竜巻!」
水色の杖を空に掲げると、あっという間に杖の周りに風が集まり巨大な竜巻ができた。これに巻き込まれたら大ダメージだ!だが、風が強すぎておもうように動けない。
セ「勝負ありだな。」
セインが勝ち誇った笑みを浮かべている。その時、
ショ「スローモーション!」
ショールが叫んだ。すると、
エ「え・・・!」
セ「な、何ィ!?」
巨大な竜巻の速度が落ちているっ!
ショ「俺の魔法だよ。」
私は後ろにいるショールを振り返った。
ショ「スローモーションは、相手の技の速度を落とす事が出来るんだ。この速度だと、あと30分しないと俺達にその竜巻は当たらないな。」
セ「クッソォ〜!これならどうだっ!」
風杖を素早く背中に戻し、今度は黄色い杖を手に取ると、
セ「雷杖の稲妻!」
エ「換装!雷帝の鎧!」
私は素早く雷帝の鎧に換装し、雷を防ぐ。
セ「クゥ〜・・・!」
セインは悔しいのか足を踏み鳴らす。そういう事するのは、お子ちゃまだぞ。
エ「そろそろ決着をつけねばな。」
ショ「援護するぜ、エルザ。」
エ「あぁ。換装!黒羽の鎧!」
私は黒羽の鎧に換装し、小さく地を蹴りセインに向かって駆け出した。
ショ「ビック!」
ショールが援護の魔法を掛けてくれた。
ショ「いっけェェエ!エルザァァアアッ!」
エ「はァアアァァアアアッ!」
セ「グワアアァアアァァアアアアアッ!」
勝負アリ・・・だな。
セ「ま、参りました・・・」
セインは床に手と額を付けて私とショ
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