沙穂暴走
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までもがバラバラに斬り裂かれてしまっていた。
これが、彼女がまつろわぬ阿修羅から簒奪した権能【修羅の刻】の効果の一部分であった。権能のたった一部分。副次効果だけでこの威力。・・・ただ、彼女が手に入れる権能は、彼女の性質に惹かれるのか、どうしても厄介な副作用を持ってしまうようだ。
「・・・あれ?避けられたであります?」
崩れた壁から見えたのは、自分が標的にしていた化物が傷一つなく生存している光景だった。
「ク、ククク。アハハハハハハハハハハ!!!」
それを見た瞬間、彼女は高笑いを始める。目からは涙を流し、崩れた天井から血を流す真っ黒な天体を眺めながら、ただただ楽しそうに爆笑した。
「避けられた!避けられたであります!手加減なんてしなかったのに!絶対に避けられるタイミングじゃ無かったのに!!ク、ハハハ!!」
普段の彼女からは想像も出来ないテンションで、彼女は笑い続ける。既に彼女が標的にしていた化物たちが逃げ出していることにすら気がつかないで、ただただ笑い続けた。
「ハハハ・・・おや?」
彼女の笑いが収まったのは、笑い始めてからたっぷり二分も経った頃。そこに至り、ようやく彼女は、目標が既に存在しないことを悟った。
「・・・・・・・・・逃げられた、であります?」
ポカンとその場に立ち尽くす早穂。しかし、自体は進行を続ける。
『@&$&;:**#。』
目の前に、新たな獲物がやってきたのだ。それも二匹。
『¥?&#$+*+*”!?』
ここで、カンピオーネ同士の戦いが始まるなどと、一体誰が予想しただろうか?
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