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鋼殻のレギオス IFの物語
十八話
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緒に行っちゃ駄目かなって。僕の家孤児院ですし、大丈夫と言うかなんというか……昔から家族が増えるのとか良くありましたし違う孤児院もいくつもありますし。僕は子供だけど他の人とか、えーとその……うーん?」

 自分でも良く分からなくなって首を捻る。
 ああ、とシンラが頷く。

「そういえば君の実家は孤児院だったね。つまりあれかい? 自分が引き取る、じゃなく、自分の孤児院が引き取る。ヨルテムの孤児院でなく、グレンダンの孤児院に。管理者の大人もいるから大丈夫だと」
「そうです」

 アイシャがやや驚いたようにレイフォンに聞く。

「いいの?」
「最近はなかったけど、昔はよく有ったことだよ。もしかしたら帰ったら一人くらい増えてるかもしれないし。僕の所がダメでも、他のところ探せば大丈夫だと思う」

 いくつか知っている孤児院もある。問題はないだろう。
 エリスが納得いかなげに口を開く。

「しかし、いいのですかそれで。結局の所、グレンダンまでの間レイフォンにまかせるということに……」
「レイフォンは一人でグレンダンからヨルテムにまで来てる。なら、戻るのだって大丈夫だろう。なら、こうしようじゃないかレイフォン。君と新しく契約を結ぼう」

 楽しげに笑いながらシンラが言う。

「ヨルテムからグレンダンまで、アイシャ・ミューネスの護衛を依頼しようじゃないか。依頼金も全額前払いだ。ベリツェンで手に入れた利益の内からね。引き受けてくれるかい?」
「???分かりました。引き受けます」

 それは良かった、と面白げにシンラが笑う。
 見れば、アイシャから感じていた不安定さもなくなっていた。
 ありがとう、とアイシャから言われ、どうもとレイフォンは返す。
 フォークを持つ手からも力が抜け、再びその先をポテトに向けられる。

「それはそうと、料理が来るのが遅いな」
「ただ今ご注文の品をお持ちしました??」

 シンラが呟くと同時、ウェイターが料理を運んで来た。





「僕達はあと数日ここにいる予定だから、何かあれば気軽に来てくれ」
「はい。色々と有難うございました」

 そう言ってレイフォンは頭を下げ、続くようにアイシャも頭を下げた。
 あれから一日。今はヨルテムに到着して二日目の昼前。シンラ達の宿((拠点))で一泊したレイフォン達は、新しい契約の金を受け取ったりし、荷物を持ってそこから出て行った。
 二日目以降は別々なのだ。一週間とシンラは言ったが、決まっているわけでもない。予定が早まることもある。だからだ。
 別れを告げた後、レイフォン達は近くに取った宿に荷物を運び終え、時間も時間だったので適当な店で昼食をとることにした。
 
「バスが来るまで、何してよっか」

 ドリアを食べながら、レ
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