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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
最終話:解散、機動6課
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を歩き、発令所・格納庫を回って屋上へと
上がるころには日も傾き、すっかり夕方になっていた。

柵にもたれかかって、そこから見える景色を眺める。
隊舎の正面には解体中のアースラが見え、その先には夕日を反射して
オレンジ色にきらきらと光る海が見える。

(明日で終わり・・・か)

そんなことを考えながら景色を見ていると、背後でドアの閉まる音がして
ゆっくりと足音が近づいてくる。
やがて足音は俺の真横で止まった。
目を向けると、俺と同じく柵に持たれて海の方を見るはやてがいた。

「はやてか・・・。どうしたんだ、こんなところで?」

「ん? ゲオルグくんに会いに来たんよ」

「俺に? よくここにいるって判ったな」

「うん。フェイトちゃんに聞いたら、ここにいるんちゃうかって」

「フェイトが? なんでフェイトに判ったんだ?」

「そんなん、知らんて。 本人に聞きいな」

「そりゃそうだ」

俺は肩をすくめてそう言うと、再び海の方に目を向ける。

「なあ、いっこ聞きたいことがあるんやけど、ええかな?」

「なんだ?」

「ゲオルグくんにとって、この一年ってどうやった?」

「この一年か、そうだな・・・」

俺ははやての言葉に少し考え込む。

「まあ、濃い一年だったと思うよ。 文字通りいろいろあったからな」

「嫁ができたりな」

そう言ったはやてはニヤリと笑っていた。
俺は苦笑しながら話を続ける。

「まあそれもあるけど、情報部にいたんじゃ経験できないことを
 たくさん経験させてもらったしな。
 何度か死にかけたりもしたけど、6課にいたからこそできたことがあるし、
 誘ってくれたはやてには感謝してるよ」

「そんな、感謝やなんてやめてえな。
 私のほうこそゲオルグくんが隊の中のことを引き受けてくれたおかげで
 外との交渉事に集中できたんやし、感謝すんのは私の方やって」

はやてはそう言って手を振る。

「そりゃどうも。まあ、多少なりと役に立てたんならよかったよ」

「・・・多少やなんて謙遜しすぎやって」

はやてはそう言ったきり黙りこんでしまう。
静寂の中で少しずつ闇に染まって行く空を眺めていると、
しばらくしてはやてが口を開いた。

「なあ。なんで私が6課を立ち上げたかって、話したっけ?」

「ん? カリムさんの予言があったからだろ?」

「うん・・・それが最大の理由ではあんねんけど。
 私な、自分がどこまでできるんか試してみたかってん」

「どこまでできるかって?」

俺がそう尋ねると、はやては俺の顔を窺うように見る。

「ゲオルグくんは、管理局のことをどう思ってる?」

「どうって?」

「うーんと、組
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