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レーヴァティン〜クロスクエスト〜
VS焔の龍騎士団
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かに眠れ」

 殴りかかってきたゲイザーの攻撃を受けてあっけなく四散した。



              
                     *

「行くよ、クー」
「グル」

 レンホウはワイヤーを構えると、ひらりと隣に立つ犬とも狼ともつかない黒い獣……《フェンリル・ラウンダー》のクーの背に飛び乗った。


 まるで龍騎士ならぬ獣騎士となったレンホウは、残った巨龍に向かって攻撃を開始した。


 ワイヤーで打つ。斬る。斬る。打つ。

 攻撃はクーの見かけによらぬ機動力で回避。時折接近して噛みつき攻撃。


「……ふっ!」

 レンホウのワイヤーが龍の翼に巻きつき……

「やぁッ!!」

 断ち切られた。

「ゴカァアアアア!!」
「あ〜もう。うるさいなァ……クー、やっちゃっていいよ」
「グルルル……ガァァッ」

 クーが飛び掛かり、力を失った巨龍に噛みつき……


 その首を引きちぎった。


 あっけなく四散した龍をよそに、レンホウはセモン達に近づく。

「レンホウ……」
「お疲れ様〜みんな!これでオジサンと戦えるね!」

 そしてレンホウは狂喜的な表情でオジサンことスルトに向き直った。


「それじゃ、はじめようか?」
「ククク……まさか竜騎士どもをすべて蹴散らすとはな。面白い。実に愉快だッ!!よかろう。我が炎で消し炭となる権利を与えてやる」

 スルトが立ち上がる。

 同時にその頭上に今まではなかったモンスターを示す赤いアイコンが。四段重ねの恐ろしく長いHPバーが出現し、ネームタグが出現。

 《The flame-giant’s-king Suruto》―――――焔巨人の王、スルト。
 

「あいにく、消し炭になる気はないけどね」
 
 シャノンが尊大に言う。

「せいぜい我を楽しませよ」

 スルトがレーヴァティンを構える。



 戦闘、開始だ。
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