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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第111話:制圧作戦
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 洞窟内部の捜索を開始してください』

「ロングアーチ02了解」

はやての通信に返事をすると、俺はヴィータとスバルの方に向き直る。

「じゃあ行くぞ、お二人さん」

ヴィータとスバルが頷くのを確認して、俺は洞窟の奥に向かって足を踏み出す。
中央の空間へ入ると戦闘の痕跡がそこかしこに残っていた。
物陰など人が隠れられそうな場所をくまなく探っていくが、人っ子一人いない。

「誰かいたか?」

スバルとヴィータの方を振り返って尋ねるが、2人とも首を横に振る。

「なら出るぞ。後は、フェイトとティアナの仕事だ」

俺は2人にそう言ってから通信を送る。

「ロングアーチ02より各局。洞窟内部に敵影なし。捜索を終了する。以上」

『ロングアーチ01了解』

はやてからの返信を確認して、俺は2人を引き連れて洞窟の出口へと向かう。
途中でティアナとすれ違った。

「ティアナ。あとは任せたぞ」

「はい。あとの捜査は任せてください」

洞窟から出ると、フェイトとティアナを除く6課のメンバーが集まっていた。

「ん。3人ともお疲れさん」

輪の中に居たはやては俺たちを見つけると声をかけてきた。

「おう、お疲れ」

俺はそう言うと、きょろきょろと周囲を見回す。

「テログループの連中は? 見当たらないけど」

「本局の捜査部に送致したよ。ウチでは扱いきれんからね」

「そっか。 まあ、なんにせよこれで一件落着か」

「そやね」

はやてがそう言って微笑んだとき、上空からヘリの音が聞こえてきた。

「ヴァイスくんやね。 さ、帰ろ。 お腹も減ったし」

はやての言葉に全員が頷き、ヘリの降りてくる方へと歩き出した。


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