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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第111話:制圧作戦
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年が明けてすぐに行われたランク認定試験でスバルとティアナは揃って
AAランクに認定されている。
別に、魔導師ランクが認定されようがされまいが、力が変わるわけでは
ないのだが、高い実力があると認定されることによって自信を持って
作戦行動を遂行できるようになる。
この効果はバカにできないと俺自身の体験から考えている。

「そだね。 リラックスしてるって言っても油断してるわけじゃないし。
 すっかり安心して見ていられるようになったよ」

なのははそう言うと微笑を浮かべて、真剣な表情で待機している2人を見ていた。
作戦開始時刻になり、はやてから連絡が入ると、俺はスッと立ちあがった。

「聞いての通りだ。行くぞ」

俺はスターズの面々を先導して洞窟の入り口へと向かう。
一気に洞窟内部へと突入すると、爆薬などが置かれた横穴を
少し過ぎたところで陣を張った。

『ライトニング・ベータ、突入を開始します』

キャロの声で通信が入る。
ライトニング・ベータはテロリストたちが潜んでいる中央の空間に
突入するチームで、キャロとエリオが属する。
まもなく、洞窟の奥が騒がしくなってきた。
野太い叫び声が内壁に反響し洞窟内部に響き渡る。
やがて奥の方に閃光が光り、数人の男たちがちらちらと後ろを振り返りながら
こちらの方に走ってくる。

「スターズ分隊、攻撃開始」

「了解!」

なのはの命令に従い、ティアナが射撃を始める。
ティアナの攻撃は確実に男たちを捉え、混乱の極致へと突き落としていく。

「スバル! 身柄を確保!」

「了ー解っ!」

ティアナの声に従って、スバルが男たちの方へと突っ込んでいく。

「でゃぁああああっ!」

攻撃で意識を刈り取られた男たちをスバルはバインドで拘束していく。

「ティア! 向こう側に逃げてく人たちがいるよ!」

「深追いしなくていいの。いいから、手の届く範囲の敵だけ倒しなさい」

「了解!」

スバルはそう返事をすると、バインドで縛られた男を引きずって
一旦後退してくる。

「1人だけ?」

「うん。あと何人かいたみたいだけど、ティアの攻撃を受けて向こうに
 行っちゃったみたい」

「そ。じゃあ、あとはライトニングに任せるしかないわね。
 待機してましょ。いいですよね、なのはさん?」

「そうだね。私たちの役目は一旦終わりかな。
 身柄を確保したテロリストは丁重に扱ってね」

なのはの指示にスバルとティアナは頷く。
しばらく待機していると、フェイトの声で通信が入る。

『こちらライトニング01。逃走してきたテロリストの制圧・拘束を完了』

『ロングアーチ01了解。 ロングアーチ02はスターズ・アルファととも
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