十七話≪真≫
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なら幾らいても大丈夫ですけど……。了解しました」
変な無茶ぶりでさえ無ければ基本的に頼みごとを断るつもりはレイフォンにはない
そんな後ろで小さな歓声が上がる
どうやら、じゃんけんが終わったらしい
「ああ、言い忘れていたが……」
シンラが言い、エリスの方に軽く視線を向ける
出ていた映像が変わる
新しく映された映像は、上空から街を映したもの。敢えて少々荒くしてあるのが分かる
だがそれには……
「耐性がない者は辞退するか、昼食を抜くことをお勧めする」
荒くても分かるほど、赤黒い模様が映っていた
「ふむ、近くで見るとやはり傷跡の迫力が違うな。さて、どこからか入れればいいのだが……」
「停留所の類は壊されています。恐らく逃げようとした所を襲われでもしたのでしょう。ゲートもロックされたままです」
シンラの声に、エリスが探査結果を返す
彼らがいる所は既に放浪バスの中ではない
都市の足元すぐ近く、都市外装備に身を包んで立っている
ちなみに、レイフォンは自前の装備を着ており、各々の装備にはエリスの端子が付いている
「そうか……なら、ワイヤーを使うかジェイドに???」
「あの」
「ん、何だい?」
道具を出そうとしていたシンラにレイフォンは話しかける
「鋼糸を使えば上げれると思いますけど、使いましょうか?」
「ああ、前に聞いた武器だね。……切れないかい?」
「大丈夫です。シュナイバルにいた時にも練習したので」
「なら、頼むよ」
「はい。レストレーション02」
青石錬金鋼で鋼糸を復元する
あのアントーク家での事件以来、一層使用に気を付けて修練し続けてきたのだ
既に使える鋼糸の数は数百にも上っており、このまま続ければ千も超えるだろう。使う技術も当然上がっている
一応、という事で武芸者であるアルウェイ一人をまず絡め捕り、鋼糸の先を都市の建物に巻き付け共に上昇する
エアフィルターを抜ける粘液の様な感触を通り抜けた後、地面に着く
「では、上げます」
大丈夫だった、という事で端子から与えられてくるデータを元に他も鋼糸で上に上げる
「あれだね、下を見るのが凄い怖いね。僕には糸がよく見えないし。後、エアフィルターってあんなドロッとしてるんだね」
「ああ、凄くドロッとしてたなあれ。なんかぬるっとしてた」
どうでもいい感想をシンラとリュートが言い合う
「さて、では二組に分かれよう。どこに向かうかはさっき話し合った通りだ」
「ああ、分かってる。じゃ」
都市探索は二組
シンラ・エリス・ジン・レイフォン組とカトラス・ナタリア・リュート・トリトシア・ジェイド組
レイフォン達は役所、並びにシェルターの探索
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