十七話≪真≫
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、可能ならばデータを始めとした文献の収集。今はまだエアフィルターが生きているみたいだが、いつ切れるか分からない。風化させるのもなんだ。なら、貰ってしまうのもいいだろう?」
「あの……私からもいいですか?」
眼鏡をかけた一人の女性が手を上げる
彼女の名前はフェルミ・レトリック。明るい茶髪を後ろで三つ編みにし、大きめな丸眼鏡をかけた気弱そうな女性だ
「汚染獣で壊滅って、行くの危険じゃないんですか?」
「その点なら大丈夫だと思う。先の報告道理、周囲に汚染獣の姿はない。周囲の蔦などから見るに、恐らくある程度の時間は経っているはずだ????エリス」
「今の所、内部に家畜など除き生命反応はありません。風化具合から見て、二月程度は経っています。心配は少ないと思われます」
「なら俺からも質問。行くなら人員どうすんだ? 都市外装備って五つしかなかった気がするけど」
寝癖をつけたままめんどくさそうな雰囲気が滲み出る青年、リュート・バジルが疑問を飛ばす
それにシンラはニヤリ、と笑う
「僕の趣味の品が、ただの嗜好品だけだと思っていたかい?」
「お、まさか……」
「言っていないが、四つ、こんなこともあろうかと秘密裏に買ってあるのだよ」
「流石リーダー分かってるぅ」
イエーイ、と二人がハイタッチを決める
「馬鹿ばかりですね……」
「今更だよエリス。で、探索に関してはバスにもある程度人員を残し、八人前後で行きたいと思っている。入った後は二組に分かれ各々探索だ。では、探索に行く人物だが……」
「まて、何故既に行くことが決定している」
話を進めようとするシンラにアルウェイがストップをかける
が、やれやれ、とシンラは首を振る
「理由なら今上げた通りなのだが……そうだな、逆に聞こう。目の前に廃都市がある。直ぐ近くにだ。汚染獣の心配も少ない。……多少の危険程度、行ってみたいだろう?」
それを聞き、アルウェイが集まった人員を見渡し、溜息を吐く
何せその殆ど、比較的気の弱いフェルミでさえ頷いているのだ
「さて、同意がとれたので続ける。今の所決定しているのは僕とエリス、それとレイフォンだ」
「……え?」
「服と残す人員的に、後五人か六人と言ったところだな。安全面を考え、武芸者をバスに一人、探索組に二名入れたい」
「おーし、じゃんけんしよーぜ!」
「うむ。注意点があるが、希望者がいれば……」
「えーと、僕もですか?」
後ろで猛烈なじゃんけん大会が開催される中、レイフォンはかってに決められた人事に取り敢えず質問する
別段レイフォンとしては良いのだが、もはやいつもの慣習みたいなものだ
「安全だと思うが、一応ね。一番の実力者だ。何かあっても大丈夫だろう」
「まあ、二期三期以前位
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