四話目
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き
だ…。違うな、全然違うね…」
「僕が訂正してやる。「俺の敗北は既に決定しているぜ」だ」
そう。さらに言うと、武道はもう一つ間違いを生んでいた
それは、"曹条浦保"という人間を、『常識』という紐で他人と一緒にくくりつけていたことだ
「《グラディス・ナイト》ッ!」
「打たせてたまるかッ!《エスケープ・フローム・ザ・シティ》ッ!」
《グラディス・ナイト》が構えを取る。武道はそれをラッシュの予兆と思い《エスケープ・フローム・ザ・シティ》を現出する
だが、またもや武道は間違いを生んだ
なんと、曹条は
『オッッッラァッ!』
『軸棒』を思いっきり投げつけたッ!
「なっ!?」
しかしそこは武道、『軸棒』を片腕で殴り飛ばした
だが、それもまた間違いだった!
右腕で向かってくる『軸棒』を左へと凪ぐように殴りとばした
この状態では、視界の大部分は右腕で覆われてしまう!
その間、曹条を視界にいれることはできない
その一瞬を、曹条もまた逃さなかった!
「もいっぱあああああつッ!」
もう一つ、《グラディス・ナイト》の手から『軸棒』が投げられる
武道は、これに気づくことが出来なかった!
そのまま『軸棒』は、吸い込まれるように《エスケープ・フローム・ザ・シティ》の脳天にぶっ刺さったッ!
そこにあったのは、『万歩計』だ
『万歩計』の『10000以上』の数値に『軸棒』が突き刺さっている!
しかしどうしたことか、『軸棒』は数値吸い込まれていく
ダメージは、まるで感じなかった
「へ、へへっ…。言っただろ…。俺の勝利は揺るぎないってよぉ」
「いーや。テメェの敗けだ。『万歩計』をよく見てみなッ!」
「…ハッ!?」
《エスケープ・フローム・ザ・シティ》の額の『万歩計』は
【10.261】と書かれていた
「な、なんだ…。この点はッ!」
「―『小数点』だぜ。テメェの万歩計に、『軸という小数点』を作った。テメェが耐えられる拳は、あと…」
「【10発】だッ!!」
《グラディス・ナイト》が雄叫びを上げながら拳を構え突っ込んでくる。怒濤の展開、一瞬での逆転。武道はただ呆然とし、サンドバッグになる他なかった
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!』
【再起不能(リタイア)】
【本体名:武道尚伴】
【????名:エスケープ・フローム・ザ・シティ】
『…やれやれ…な奴だぜ』
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ