暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第21話 託された願い
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 コボルトの王、側近との戦い。

 互いのHPゲージも殆ど減っておらず、まだまだ序盤だった。
 だが、BOSS戦でもディアベルを中心に統率されたこのレイドの連携は素晴らしいものだった。

「A隊B隊! スイッチ!」

 指示を出しつつも、視野は広く持ち、ディアベルはフロアの全体を見渡す。
 そして、個々のプレイヤーのHP残、そして 敵の数、スキルをも確認してそして的確な指示を送っていた。

「グルアアアア!!!」

 暴れ狂うイルファング・ザ・コボルド・ロード。
 巨体を活かし、暴れまわるが、完全に統率され、それは正に、機械の様に正確と言える精密に計算された精度の連携を崩すまでには至らなかった。

「今だ! E,F,G隊! センチネル達を近づけさせるな!」

 ディアベルが、そう指示を出したそれに答えるように動きをはじめた。

「……了解」
「任せろ」

 イルファング・ザ・コボルド・ロードを守ろうと、AとBの部隊に攻撃を加えようとしているセンチネル2体を奇襲攻撃をかける。

 振り上げられたセンチネルの武器をキリトが、正確に捕らえ、己のソードスキルで弾きあげると。

「今だ! スイッチ!」

 パートナーであるアスナに指示を送った。

「一匹目っ!!」

 アスナは、スイッチをすると素早く距離を詰める、細剣(レイピア)の攻撃速度を最大限に活かした突き。《リニアー》を放つ。

 その速さは驚異的で、剣先が見えず そして何より正確に鎧を覆っていない場所を貫いた。
 
 鋭いその突きの一撃。

 その一撃は、センチネルのHPゲージの全てを奪い、身体を四散させていた。

 そして、リュウキもキリト同様にセンチネルの武器を弾いていた。リュウキの場合は 弾くだけでは留まらず。

「ぐるるっ……!?」

 センチネルが持っていた武器を、根本から砕き、四散させたのだ。自分自身も戦っている場面だと言うのに、リュウキが見ている先は、アスナの姿だった。

「ナイスだな……。もう一回いくぞ、レイナ。スイッチ!」

 相手に集中しなければならない局面なのは判っている。それでも出てくる言葉はアスナのその見事な剣捌きだった。アスナは、ついさっきまでは、スイッチと言う基本的なことも知らなかった初心者(ビギナー)だったのだが、あれは嘘だったのか? と思えてしまう。
 
 そして、リュウキとレイナは 2匹目のセンチネルを相手をしていた。
 リュウキが武器を粉砕し、センチネルは武器を失い混乱しているその時に、すかさずレイナは、スイッチをして、懐に飛び込んだ。

「二匹目っ!!」

 裂帛の気合と共に、放たれるレイナのその太刀筋。
 それは、先ほどアスナが放った見事な《リニアー
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