第5話 修行の日々(7月12日改稿)
[1/5]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「え〜と。日本に来てからオレの体からこう湯気のようなモノが常に出てるんですけど………」
「サギ君、ごめんね。何言ってるのかわからないわ。というか、私にはその湯気のようなモノというのは見えないんだけど………」
「えぇっ! でも忍さんやすずかちゃんからもうっすら出てますよ!!」
「そう言われても………。そんなの出てないから」
忍さんの言葉にうんうんと肯くすずかちゃん達。
ナニソレコワイ。
「………。わかりました。コレについては危険性はナイようなので、とりあえず、置いておきましょう。それで今後のことですが………」
とまぁ、そんな感じで色々打ち合わせる。
で、これまたおかしなもので元々オレの髪の毛は金髪で、瞳の色はよく見ないと気付かないけど薄い蒼と深い翠のオッドアイという母親譲りの容姿である。この辺は『今と同じ性別で両親から容姿その他の性質を受け継ぐ』という特典が正しく反映されている。
『努力すれば結果がついてくる才能(小)』については、『初期言語放棄』というマイナスの特典があるのにも関わらず、英語と日本語のバイリンガルなので、機能しているんじゃないかな、と思う。
じゃなきゃ、こんな流暢に英語を話せるわけがない。
おっと話が逸れた。
つまり何が言いたいのかというと悪魔の襲撃の恐怖からか、実は髪の毛の色が白くなってしまったのだ。元々金髪だったせいか白色よりもくすんだ銀色に近い感じなのだが。
そう、今のオレの容姿は、銀髪オッドアイという如何にも典型的な踏み台転生者の容姿なのだ。
なので、形だけだが、銀髪オッドアイという容姿で、表でも裏でも捜索願いをかけてもらったが、そんな少年の捜索願は当然出されていなかった。
まぁ、原作でもあの事件は秘匿されていたようなので、サギ・スプリングフィールドとオレを結びつけるのはかなり難しくなったはずだ。
その頃、海を隔てた遠くイギリスでは、ネギを助けた時にナギ・スプリングフィールドが、「京都の詠春の元にサギを送った」ことについてうっかり伝え忘れていたため、サギ・スプリングフィールドの生存は絶望視されていた………。
で、まぁ、なんやかやと相談した結果、5月2日の4歳の誕生日に、月村家の分家の遠坂という名字と暁という新たな名前を贈られ、サギ・スプリングフィールドから遠坂暁へと名前が変わった。一応、月村家が親を亡くした遠い親戚の分家の子を引き取ったカタチになっている。
なお、家族扱いということで、忍さんは「忍義姉さん」、すずかちゃんは「すずか」と呼ぶことになった。
で、新しい名前を贈られ、新たな人生のスタートをきったオレは、日本に来てから顕れた体から出てくる湯気のようなモノに
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ