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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第八十四話】
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――栗原の言葉に続くように宇崎も同じように言った。

搭乗機は二人ともラファール・リヴァイヴなのだが、このパッケージ装備の【クアッド・ファランクス】ってなんだ…?

見たところ、普通のラファール・リヴァイヴにしか見えないのだが…?


……展開されていないだけなのかもしれないな。

クアッド・ファランクスで検索かけたいが…何分もう試合が始まる時間帯だ…。

検索だけやっておくかな、これが。


そう考えていると、また観客の声援がわき上がったので何かあったのかと思うと――ピットからシャルルが出てきた歓声だった。

カタパルトから射出され、シャルルもアリーナ中央へと降り立つと――。


『Aブロック二回戦第一試合、有坂緋琉人&シャルル・デュノアペアvs宇崎玲&栗原理央ペアの試合が始まります』


淡々としたアナウンス口調――。

ハイパーセンサーの隅で、検索をかけたクアッド・ファランクスの説明文が表示されているが、今は試合開始の合図を待たないといけない。



アナウンスの声をきっかけに、静まりかえるアリーナ――それが否応なしに俺の心臓の鼓動が高くなっていく…。


目を閉じ、軽く呼吸し、何とか落ち着かせると試合開始のカウントダウンが始まる。


ハイパーセンサーのカウントダウン表示が0になったその瞬間――。


『試合開始してください!』


その言葉を合図に、栗原と宇崎、二人はパッケージ装備を展開した――。


「……なっ!?」


――俺の目には、その姿は異形に見えた。

ガトリング砲を四門搭載し、固定する為だろうか補助脚部も四本、ガトリング砲の弾装に到っては樽形という――弾詰まりが起きそうな樽形弾装を四基積んでいた。


四門のガトリング砲×2――つまり、二人ともがまず俺をロックすると――。


「有坂!先にお前から倒させてもらうぜっ!」

「おー、ドカンと一発、やっちゃうよぉ〜!」

「ちぃっ、俺からかよっ!?」

「ヒルト!?離脱―――!!」


そんなシャルルの叫びをかき消すように、合計八門のガトリング砲が火を噴いた――。
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