出逢
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少女が腰を掛けて、美しい美声を発している。
「ちょっといいか?」
「うわっ!?人間!」
少女は怖ろしいものでも見たかのように驚き、岩から落ちて、尻餅をつく。
「何を言っている?……お前も人間だろ」
「えっ?あっ……あぁ!そうだった!」
俺は少女の言動に違和を憶えたが、あまり深く追及はしなかった。
特段、少女に特別な要件はなく、今晩寝泊まりできる場所を聞きたかっただけなのだから。
「この近くに村はあるか?」
「ずっと西に行けば、村はあるけど、着くのは夜になるかも……」
「そうか……邪魔したな」
俺が少女に背を向けて、西を目指そうとしたとき、少女が慌てて、通せんぼする。
「ダメ!夜にこの平原を歩くなんて自殺行為だよ!」
あまりに少女が必死な必死になって止めるので、理由を聞いてみる。
「何故だ?」
「夜にはすっごく怖いモンスターが出るんだ!」
「悪いが、くだらん嘘に付き合っている時間はないんだ」
俺は使徒ホラー6体を倒すのに、1ヶ月半もかかっている。
とっとと全滅させて、自分の帰りを待っている人達を安心させたかった。
「ウソじゃない!これは命令です!」
「命令か……お前が俺を心配してくれるのは嬉しいが安心しろ。俺は負けない」
「襲われても知らないんだからね!」
それは今まで、ガロとして何度も強敵と戦い、勝ち抜いてきた自信からだった。
モンスターが万が一現れても、返り討ちにすればいいだけの話で難しい事じゃない。
不機嫌そうな少女の頭を撫でると、俺は西に向かって歩き出す。
もう、歩いて三時間くらい経っただろうか……。
ギラギラと照りつける太陽は沈みかけて、綺麗な夕焼け空に変わっていた。
それはそうと、ずっとついて歩いてきている奴がいる。
それはさっきの少女であることに俺は気づいていた。
時間が経てば、歩き疲れて、諦めるだろうと思っていたので何も言わず、歩き続けていた。
「待ちなさいよ!か弱い女の子を置いていくつもりなの!?」
言わんこっちゃない……後ろを振り向くと、息を切らしながら膝をつく少女。
俺は呆れ顔で少女に近づく。
「何の用だ?」
「心配だからついてきてあげたの!ありがとうでしょ!?」
「はいはい……それはどうも。それはそうとお前歩けるか?」
「見てわかんないの!?」
俺はため息をついた。
このまま放っておくわけにもいかず、背中を少女に下す。
「何よ?……」
「早く乗れ。夜になったらモンスターが出るんだろ?」
「べ、別に……貴公がそこまで言うんならオンブさせてやってもいいぞ?」
俺の背中に少女が乗っかると、俺は再び歩みを進める。
「そう言
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