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DQ1長編小説―ハルカ・クロニクル
Chapter-3 第10話
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、今までこんな気持ちになったことってあったっけ?)
ローラ姫を見ると胸が高まる。幸せな気持ちになる。今まで、ローラ姫は、城で働いていた時代に何度か見たことはある。しかし、そのときは高嶺の花、自分には一生関係ないだろうと思っていたのだ。
そんな彼女がいま、自分の横で手を繋いでいるのだ。
今までに無かった感触、喜びを感じながら、少し戸惑っていた。

ローラ姫も同様であった。
アレフガルド王国、ラダトーム王女の自分は、何不自由ない生活を送ってきた。
ただ、異性には興味を抱くことはほとんど無かった。父、ラルス16世がお見合いにと、外の大陸の王子の肖像画を持ってきても、ローラ姫はときめかなかった。
しかし、竜王軍にさらわれた自分を助けてくれた勇者ハルカ。彼を見たときから、心が動いたのだ。そう、ときめいたのだ。
(私……こんなの初めてですわ。男の人にドキドキしたのは……)
ローラ姫もまた、幸せと戸惑いを感じていたのだ。

そして宿屋に着き、それぞれシャワーを浴び、二人は同じベッドで眠ることにした。
また、何者かにローラ姫が襲われるかもしれない、そう思って、いつでも守れるようにと同じベッドで眠ることにしたのだ。
「ハルカ様、こんなふかふかのベッド、本当に久しぶりですわ。幸せです」
「そうでしたね。宿屋のベッドもいいものでしょう?ローラ姫……」
「はい、ハルカ様……」
ハルカとローラ姫はお互い向かい合い、手を握り合い、眠りについた。

「おはようございます。昨夜はお楽しみでしたね」
「……はいっ!?」
宿屋の主人がにやけながらハルカとローラ姫に声をかけた。
その言葉にハルカとローラ姫は顔を真っ赤にしたのは言うまでもなかった。
(ま、まさか、僕達、覗かれてたのか!?)
(私……変な寝言言ったのでしょうか!?)
真実はわからない。鍵の閉め忘れかもしれないが……。
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